学校はまもなく夏休み。湘南海岸などはガキんちょであふれる季節になりました。そんなところで一日遊んでいると、日焼けして背中や顔の皮膚がズルむけになったこともありましたねェ~。
はるか北国の英国でも、夏になると海岸で裸になって泳ぎます。どんなに頑張っても日焼けはしないと思いますが。いや頑張るといっても、寒中水泳で頑張るといった風情だったりするのですけど。。。w(゜゜)w
ここは若干うら寂しい海岸のリゾート地、ホイットビー。わたしの好きな、小さな港町です。少し南に行くと「スカボロー・フェア」で有名なスカーバラという、社交界もあるもっと賑やかな港町もあるのですが、わたしはこちらのほうが好きだなあ。
だってねー、ほんと寒いの。写真を見て下さい。コレ8月上旬なんですが、長袖を着ているでしょう?風が冷たいんですよ・・・。それでもこの季節を逃すわけにはいかない、と英国人は水着になって泳いでいました。
英国では、海岸にゲームセンターがあります。日本のように、繁華街にはほとんどありません。海岸=リゾート=ゲームセンターという構図なのだと思います。古いタイプのものが多いので、なんだか懐かしくて楽しめますよ。沢山あるのはコインを使うものです。日本では考えられませんが、現金を使います。2ペンス(現在3円くらい)や10ペンス(13円くらい)の硬貨を直接使うので、ギャンブルそのものなんです。なかには賞品として5ポンドや10ポンド紙幣まで取れるようになっている。
人気の機種は、下に硬貨がたまっているところに上の投入口からコインを落とすもの。壁のようなものが前後しており、落としたコインをぐいっと押して、それに押し出されるコインが手前の崖から落ちてきて、それをもらえるというわけ。横から機械に吸い込まれてゆくコインがあるので、長い目で見れば必ず損をするのです。しかし手前の崖のはじっこが、ちょっとせり上がってコインが積み重なるようになっている。だからコインが束になって崖から飛び出している。もうちょっと押せば、ガサッと落ちてくる気がするのがミソ。
わたしが遊んでいたら、隣のおばあさんが熱くなってコインを投入していました。じつに崖からせり出したコインは山のようになり、あとほんのひと押しでガラガラと崩れ落ちてきそう。すると突然ばあちゃんは、俺に「両替してくれ!」とコーフンして迫ってきました。手持ちのコインがなくなってしまったのです。しかたなくそのとき持っている小銭を全部渡してやりました。しかし御婦人がいくらコインを落としても、せり出したコインの山はごくわずか膨れ上がるだけで、いまにも落ちそうで崩れない。そのうちに俺が渡したコインも底をついた。
「ちょっとあんた、ここの場所とっておいてね!」
~と、ばあちゃんは血相を変えて両替ボックスに走っていった。かわいそうに、両替してきた片手いっぱいの小銭もむなしくコインの山に吸い込まれていったのでした・・・。
わたしは1ポンドだけ遊びました(当時260円)。両替所で2ペンス硬貨が50枚。投入していると、あるときコインの山が劇的に崩れ、ガラガラガラッと両手一杯の小銭が落ちてきました。するとまた台を変え、いまにも崩れそうなところに投入。しばらくやっていると、またガラガラガラッ!!! ちょっと快感だけど、何度か続くと飽きてくる。200円や300円をもうけて小銭を山ほど手にしても別に嬉しくない。というわけで、最後は連続投入して、落ちてこなくなって止めたのでしたw