地図を見ていると、プラハ城の横に「シュテンベルグ宮殿(国立絵画館)と書いてある。
どんな絵が置いてあるのかなー。
地図には入り口の場所が書いていない。「この辺りかな…」と探してみるが、
なかなかわからずに周りをぐるぐる…。
すぐ横のプラハ城は観光客であふれかえっているのですが、こちらの絵画館は小さな
路地を入ったところにあり、人っ気も全然なし。ようやく入り口を見つけて近づいて
みたが、これって開いてるの???金網のドアは閉まっているが…?
やってましたよー。客はぜんぜんいない!しかしブリューゲルがあるのにはたまげた。
こんなことってあるんだねー。中世絵画のコレクションが充実していました。
ご覧の通り、日本に数枚でも来ようものなら大変な行列になるような絵が並んで
います。貸し切り気分の贅沢さ。これくらい人がいないと、たまーにすれ違うと
お互い別の部屋に行くって感じです。
そしてたっぷりゆっくりひと通り見たあと、中庭があるのでぶらりと出てみました。
いくつかドアがあります。そのひとつに小さく「ギャラリー入り口」といったことが書いて
あるので、ドアを押してみると入れる。
ありり?まだまだあるんじゃないかー。館中のレイアウトやパンフを手にしないとみんな
気づかないよ!掲示がないからなー。
うおっ!クラナッハ!おいおい、ちゃんと宣伝というか、観光客や来館者に知らせる
っつー努力をする気ないのかね…?
この静物画がすごかったんですよ。私はあまり強い興味のないエリアなのですが、
これは描くテクニックに感嘆するのを通り越して、この光、物質の神秘、自然の作り
出したもの、人間が作り上げたものの尊さ、偉大さ、はては「創造主」の存在まで
考えさせられてしまいます。