さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

五社堂に到着 逆さ杉の伝説

2016年07月27日 | 東北シリーズ



999段と言われる石段を登りつめ、ようやく鳥居が見えてきました。ヒーフー。



おお、なかなか印象的。空気は静まりかえり、神秘的な雰囲気。



木が密集する山の中で、突然現れる木材を組み合わせた匠の技。宗教的精神と
自然の調和がお見事。



建物の景観を邪魔するように(?)目の前には杉の巨木。人工物を見る人間の目線を
優先して切ったりしないところがいいですね。右手の小さな建物に、「逆さ杉」の
伝説が書かれておりました。

逆さ杉

 その昔、この山奥に鬼たちが住んでいて、村へ降りて家畜や娘をさらう悪さを
しては村人を悩ませた。
 困りはてた末、村人たちは「毎年一人づつ娘を人身御供に出す。その代わりに、
村から五社堂までの間を一夜のうちに石段を、しかも一番鶏のなく前までに、千段を
築きあげること。それができなければ、今後村へ下りてこないように」と鬼たちと
約束をした。
 鬼たちは日暮れを待ってせっせと作業をし、あれよあれよと見るまに石段を築いて
いった。
 それを見た村人は九百九十九段まで積んだとき、大慌てで物まね上手なアマノ
ジャクに「コケコッコー」と鶏の鳴き真似をさせた。これを聞いた鬼たちはとび
あがって驚いた。
 あと一段で目的を果たせたのにと、じだんだを踏んでくやしがり、やがて怒り狂い
身をふるわせながらその腹いせに、かたわらに生えていた千年杉をめりめりと一気に
引き抜き、それを真逆さまに大地へ突き刺しこんで、やがて鬼たちはしおしおと
お山へ帰っていった。
 あとに鬼どもの作った九百九十九段の石段が残され、再び鬼は村へは現れなかった
という。
 根抜きして逆さにたてられた杉は枝は繁茂していたが、何時の頃よりか枯れ朽ちて
今は古株だけが現存している。

ということだそうです。人間のいんちきがばれたら大変なことになってたろうねェ。

というわけで、五社堂の鼻っ先に立っているのが「逆さ杉」じゃないんだな?



近くにあった、でっかい切り株のこれかー?



キノコと呼べないほどすごい形だな。。。



こちらの地区のマンホールは五社堂です(^益^)b