999段と言われる石段を登りつめ、ようやく鳥居が見えてきました。ヒーフー。
おお、なかなか印象的。空気は静まりかえり、神秘的な雰囲気。
木が密集する山の中で、突然現れる木材を組み合わせた匠の技。宗教的精神と
自然の調和がお見事。
建物の景観を邪魔するように(?)目の前には杉の巨木。人工物を見る人間の目線を
優先して切ったりしないところがいいですね。右手の小さな建物に、「逆さ杉」の
伝説が書かれておりました。
逆さ杉
その昔、この山奥に鬼たちが住んでいて、村へ降りて家畜や娘をさらう悪さを
しては村人を悩ませた。
困りはてた末、村人たちは「毎年一人づつ娘を人身御供に出す。その代わりに、
村から五社堂までの間を一夜のうちに石段を、しかも一番鶏のなく前までに、千段を
築きあげること。それができなければ、今後村へ下りてこないように」と鬼たちと
約束をした。
鬼たちは日暮れを待ってせっせと作業をし、あれよあれよと見るまに石段を築いて
いった。
それを見た村人は九百九十九段まで積んだとき、大慌てで物まね上手なアマノ
ジャクに「コケコッコー」と鶏の鳴き真似をさせた。これを聞いた鬼たちはとび
あがって驚いた。
あと一段で目的を果たせたのにと、じだんだを踏んでくやしがり、やがて怒り狂い
身をふるわせながらその腹いせに、かたわらに生えていた千年杉をめりめりと一気に
引き抜き、それを真逆さまに大地へ突き刺しこんで、やがて鬼たちはしおしおと
お山へ帰っていった。
あとに鬼どもの作った九百九十九段の石段が残され、再び鬼は村へは現れなかった
という。
根抜きして逆さにたてられた杉は枝は繁茂していたが、何時の頃よりか枯れ朽ちて
今は古株だけが現存している。
ということだそうです。人間のいんちきがばれたら大変なことになってたろうねェ。
というわけで、五社堂の鼻っ先に立っているのが「逆さ杉」じゃないんだな?
近くにあった、でっかい切り株のこれかー?
キノコと呼べないほどすごい形だな。。。
こちらの地区のマンホールは五社堂です(^益^)b