この日は小樽滞在を終え、札幌へ向かいました。列車の窓から北の海です。
朝ホテルを出るとき、眼鏡がないことが発覚。昨日は小樽ビールで昼間から酔って
いたことを思い出し、カメラで撮った画像を見直してみる。すると小樽ビールでは
テーブルの上に乗っている。しかしそのあとの喫茶店では姿がない。
ネットで電話番号を調べてみて、小樽ビールに電話するが忘れ物はないという。
その次の喫茶店にも電話するが、こちらもないという。あ~ん。ビールのときだと
思うんだがなあー。 _| ̄|〇
列車で隣に座った30ぐらいのおねいさんとお話をする。
あら東京からですかー。小樽ではどこがよかったですか?天狗山には登りました?
登りましたよ~。天狗のお面が沢山ありました^^
そういえば、東京ではテング熱が流行って大変でしょ?
いやあれはテングじゃなくて、デング熱なんですよ。「天狗熱」と間違える人がいると
笑い話になっていますが、いま初めてそういう人を見つけましたー。
あらそうなのー!おばあちゃんもそういってたのー^^;
ここで天狗のお面の写真を見せる。
わはは。鼻が高いー!(明るいおねいさんです)
うんうん。そういえば、日本語では鼻が「高い」と言いますが、英語では"big"とか
"long"、すなわち「デカイ」か「長い」だなあ。"high"とか"low"ではないねェ。
たしかに上に向かってないのに、「高い」って面白いわね。上を向いてたらえっちよ^^
ぎゃはは。ヲティンティンは、日本語だと「高低」ではなく「デカイ」か「ちいさい」かだねェ。
でもさー、「大小」よりも、大事なのは「硬い」か「柔らかい」かよ?
(おねいさん、声を小さくお願いしたいんですが…)
旅のロマンスが始まる予感が全くないワイ談に終わりました…w(゜゜)w
さて札幌に到着すると、時間はまだ昼。なのでホテルへは行かず、街外れの公園に
ある「北海道開拓の村」に行きました。ここには開拓時代の建物が移築されており、
現物を見ることができるのです。
列車のおねいさんは「あそこは小学生が遠足で行くところよ」とおっしゃっていまし
たが、私は犬山にある明治村も好きだし、古い家屋が大好きなのです。。。
まずは食堂で「屯田兵定食」を食べる。こんなの食べてたのかなー?
屯田兵とは、北海道開拓の警備にあたった兵士たち。アイヌから見たら侵略軍です。
西郷隆盛とか坂本龍馬なども屯田兵の計画を唱えたそうです。大政奉還で地位と
職を失う武士たちをこちらに活かして、日本の領土を広げて発展させるアイデア。
こちらから見れば素晴らしい計画なんでしょうが、兵隊を大がかりに組織して、
先住民族を抑圧したのですからね…。
そういえば、つい先日、自民党の札幌市議が「アイヌ民族なんてもういない」と発言
して批判されましたね。あたり前です。俺のじいちゃんが生きていた頃、まだ屯田兵
はいたんだぞ?
よく偏った論を力説する人に限って「正しい歴史観」とかいう言葉を使ったりします。
しかし歴史に「正しい」、「正しくない」といった断定的な評価をできるものでしょうか。
歴史とは、世の営みを主観的に切り取って解釈し、記述するものです。正しさを
力説する人は、だいたい自分の好みの解釈を切り取って主張する傾向にあります。
「説得力があるかないか」ということになるのでしょうが、もちろん多数派が認め
られるべきでもありません。また経済力や政治力、軍事力で優位に立つ国の
歴史観がのさばってきたのも事実でしょう。
歴史の記述、解釈は、常に微調整され修正されてゆくべきものであり、様々な視点を
柔軟に取り入れ、バランスの取れた姿勢であることが大事だと思うのです。
さてこんな感じで昔の建物が並んでいます。開拓の村には52の建物が残されており、
写真も沢山撮りました。あまりに多いので、旅行のレポートが終わってから改めて
ゆっくり紹介させて頂きます。
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