さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

絵葉書のような函館の景色 4

2016年04月16日 | 北海道シリーズ



函館で最も有名な景色のひとつがここ、八幡坂です。新緑になる前は見通しが
いいから、この時期も悪くないですね。



元町公園と、函館港を望みます。雪はすっかりなくなった。



教会方面へ向かいます。あまり人がいなくていい感じです。ここらは散歩に
とってもいい場所ですよ。



遠く山の上には、まだ雪が残っていますね。



カトリック元町教会。すぐ横にはギリシャ正教の函館ハリストス正教会があります。
東と西で、仲はどうなんでしょね。すれ違ったら「フ~ンだ」なんてやらないかな?


函館ベイエリア 3

2016年04月14日 | 北海道シリーズ



函館オサレなベイエリアを散策します。左の古い倉庫はお土産売り場が並ぶ
ショッピング街になっています。あまり関心もないので通過~。



左の大きな建物が宿泊しているホテル。左のはじっこの10階が私の部屋。左の一番
上が大浴場になっており、いまも露天風呂から裸でこっちを見ている奴がいるでしょう。



カモメを見ると、港にいるなあ、と思いますよね。



港ははるか遠くの国とつながっています。だからロマンチック^^



ここに来ると、必ず立ち寄るのが「北方民族資料館」。ひと口に「アイヌ」という
だけでなく、北方の島、大陸、シベリアと寒いエリアに住んでいた原住民の歴史を
展示しています。



ちょうど池澤夏樹の「氷山の南」という小説を持っていって読んでいました。アイヌの
血を引く少年が、南極へ向かう船に密航を企て、オーストラリアの原住民の少年と
知り合いになるという冒険もの。なかなか楽しめました。



前回も見たのですが、アイヌ民族を紹介するビデオをフルコースひとりで見る。

そういえば池澤夏樹の「静かな大地」という小説は、明治時代に開拓使が北海道を
占領してゆく際の葛藤を描いていましたね。結局和人は先住民族であるアイヌから
土地を奪ってゆくわけですが、和人である主人公は、自分たちが略奪者であると
認識しながらも、「我々が手を引いたら、北海道はロシアに占領されることになる」
と考えます。だからって和人の入植が正当化されるわけでもないのですが。

なので私は北海道や沖縄の先住民族を考えると、いつも少々割り切れない気持ちに
なるのですが、だからってロシアや中国に占領されていたらよかったのか、とも
考えるわけです。まわりの大国が少数民族を尊重し、独立を守ってやるなどといった
選択肢はありえなかったわけですからねェ。

ひとつ救われたのは、先日読んだイザベラ・バードの「日本奥地紀行」です。英国の
女性旅行家が、明治の時代に蝦夷(北海道)まで行くのです。そこで原住民のアイヌ
を訪ねます。彼らを「未開人」と呼び、「文明人」の目による偏見はあちこちに
見られますけれど、アイヌ民族の美点や性質の穏やかさなどを認め、さらには和人の
アイヌ民族に対する扱いは、西洋人がアメリカ大陸、オーストラリア、アフリカ大陸の
原住民に行った残虐な態度が見られない、と言ったことです。第三者の目から見た
見聞記なので、ちょっと嬉しかったのです。



函館は明治に外国に開かれた街。長崎、神戸、横浜のように、こんな西洋建築が
あちこちに見られて、エキゾチックで魅力ありますよね。


まったり函館をぶらつく 2

2016年04月12日 | 北海道シリーズ



朝を迎えた。のんびり函館に一週間。特に予定もなく、温泉と居酒屋の毎日だ。

素泊まりにしているので、部屋に置いてあるコーヒーだけを飲んで、のんびり風呂に
入る。まずじっくりドライ・サウナで汗をかく。ヒーコラするまで我慢し、それから
冷たい水風呂に冷え切ってしまうまで入り、次にスチーム・サウナ。熱くなった
ところで強い海風が吹きまくる屋上の露天風呂に入り、最後は落ち着いて内風呂に。
毎回フルコース1時間弱。「灼熱の砂漠から冷たい川に飛び込む」、「雪国でガタ
ガタいっているときにドアをあけたら暖かいお風呂」という至福の連続。さらに
「仕事から離れて温泉だ」が実現中。(^益^)b

朝、午後、夜と3回入るので、風呂だけで毎日かるく2時間以上。居酒屋には開店
時間から、場合によっては0時まで飲んだりするので、そのふたつで一日が過ぎて
ゆくような。そのすきまをぬって散歩か。昼飯を食べたらベッドに寝転がって本を
読み、ウトウト昼寝もしたりする毎日。贅沢過ぎてどうもスミマセン(^益^;

さて画像は、風呂を終えて「あさイチ」を見終わった頃でしたか。函館山の山頂が
よく見えているので、ロープウェイにでも乗って景色を楽しむか、とそちらに
向かった。



天気予報では晴れだったのに、歩き出したら突然このような空模様になり、いきなり
雪が降り出した。やはり北国。計画は変更し、路面電車に乗って反対方向の駅へ
向かう。



駅からすぐに、ひっそりと古風な喫茶店があるのだ。



おばーさんがひとりでやっているのです。新聞や雑誌もあるのでゆっくりできます。



おお、正統なモーニング・セット。どんなに豪華なホテルの朝食よりも、静かで
ゆっくりできるこっちのほうがいいな。

一番奥に、亡霊のようにおばーさんがひとり座っていました。しばらくすると、
店主のおばーさんに「ココアちょうだい」と追加注文。お友達のようです。



すぐ横の百貨店、棒二森屋に行きました。前回もそうだったけれど、この時期に
毎年やっているのでしょう、催事場で「全国うまいもの味めぐり」がありました。

東京では、大きなデパートで順繰りにやるので、なんだか一年中あちこちで
「大北海道展」をやっています。「全国うまいもの」はコンセプトが散漫過ぎて、
あまり見ない。北海道にいると、北海道以外の「全国」があるのですね。



本屋をぶらついたり、ガランとしたゲームコーナーを見たり。そういえば、東京の
デパートでは、本やCDといったものの売り場はほとんどなくなりました。なんか
寂しいことです。



ホテルへ戻るのも早いし、ぶらりと朝市を通って行く。



うわー! 中国人ばっかりだー!

ここは何かと言いますと、「イカ釣りコーナー」なのです。水槽にイカが泳いで
いて、小さな釣り竿でつり上げたら、それを食べられるというわけ。

いつもだいたい空いていて、たま~に観光客がやっていたり、イカが取れなくて
シートがかけられていたり、ということもありましたが、こんときゃご覧の通りの
盛況で、なんと行列がぐるりと一周しておりました。こんなのに1時間も待つの?

      
          ホレ、以前の画像がありましたよ^^;


3月の函館は花粉がない 1

2016年04月10日 | 北海道シリーズ



たまらん。花粉症はたまらんぞ。しまいにゃナウシカみたいに防毒マスクをしないと
腐海には出られなくなるのか?

というわけで、北海道に避難だ。あちらにはスギ花粉がない。



ヨーロッパと違って、北海道はあっという間だ。もう五稜郭。函館は空港が街の
近くだから、着陸してすぐにホテルに行けるから嬉しい。



3月の末で、雪がない。なんだ温暖化か?

    
      おととしの画像を見てみたら、こうだったぞ?



土産屋さんに入って地ビールを買う。温泉に入って飲まなきゃね♪ それにしても、
チェックインのときにフロントには長い行列。中国人がうじゃうじゃ!あひー。

ちなみに昨年エゲレス人の同僚がここのホテルに来て、「朝食会場が中国人で
ごった返していて、もう行きたくない!」と言っていました。それもあって今回は
素泊まり予約。バイキングの品揃えが豪華で、私は普段朝食はほとんど食べない
くせに貧乏根性出してあれもこれも食べまくるので、太るし昼飯は食えなくなるし^^;



部屋は1027号室。2年前と同じだ。巨大なホテルなのに、偶然?それとも俺専用?
なわけはない。ま、リゾートホテルだけにシングルは少ないからなあ。

     
      ちなみにそんときゃこんな雪景色だったのだが



前回、気に入って2度も来てしまったスペイン料理屋。やはり人気らしく、開店
まもなく行ったのに、予約がたくさん入っていたようで「スタンドでいいですか」と
バルらしく立ち飲み立ち食いだ。ま、前回も座っていたひとり者は俺だけだったしなぁ。



1杯目はテンプラニーリョ。果実味がしっかりだけどまろやか。2杯目にがっつりと
ガルナッチャだなあ、と予定を立てる(^益^)b



この季節、牡蠣は食べないとなあ^^



この生ハム、どうやら輸入ではなく日本で作っているとか?北海道の気候だから
できるのかな?

さて予定していたガルナッチャだが、モナストレルという品種の葡萄があり、
「華やかな果実味」なんて書いてあるもんだから、そちらを試してみる。

ここの御主人、開けてあったその「カサ・カスティーリョ」というボトル、グラスに
少し注いで香りを確かめ、おそらくは少々日が経っていたのでしょう、すぐに新しい
ボトルを抜栓しました。しっかりとした仕事をしてるな^^
なかなか旨いワインで、ショップで見かけた記憶があるので今度買わないとなあ、と
思っております。



トラウト。肉と魚と…あ~しあわせ♪

しかし私のセレクト、メインの重い料理は頼まないだけではなく、冷たい前菜と
暖かい前菜のうち、冷たい前菜のグループだけしか注文しないという徹底。見開きの
メニューで、左ページの上半分しか使わないのであった。



「水カレイ」と言ったような。

フランス料理やイタリア料理のように、じっくりコースでワインを楽しむのもいい
ですが、このようにスペインのバルで、小皿料理をスタンド形式というのも好きだ。
料理も旨いしなぁ~(^益^)b



しめくくりは「パチャラン」と呼ばれるバスク地方のリキュール。
スモモを漬けた酒に、砂糖、コーヒー豆、バニラビーンズなどを加えたものだそうです。
今回はこれが発見だったなぁ~。食後酒として素晴らしい。



初日の夜から素晴らしい食事だったぞ。



しばらく経って、やはり腹が空いてきた。なので閉店間際になってラーメン屋さんに^^
やはり函館は塩だよなあー(^益^)b


連続ドラマは面白かったけれどもw

2016年04月08日 | らくがき

NHK連ドラの「あさが来た」が終わりました。終盤の頃、ちょうど旅行中だったので続けて見る機会がありました。旦那様の新次郎が「理想の夫」像、ということで女性たちの間で大変な人気だったとか。

妻がやりたいことを何でもやらせてくれて応援し、愚痴を言うと「せやな(そうだね)」とやさしく受け入れて聴いてやり、疲れたときやくじけそうなときには、そっと肩に手を当てて励ましてくれる。「理想像」を具現化し過ぎていて、ちょっと現実味がないような。主人公のお姉さんが、どれだけひどい目にあっても忍耐強く、ひたすらやさしく、嫌悪や憎しみの感情をまるっきり持たない非現実的な良妻賢母になっていたのと同じです。

ちょうど放送が終わった週末の新聞で上野千鶴子の人生相談があり、そこでは中年女性の悩みが出ていました。旦那が妻にも子供に対しても、まず否定から入り、上から目線で延々と自分が正しいという説を続けるとか。こっちはリアルですねー。だから「せやな」が人気沸騰するというわけだ。(ちなみに上野さんは「最後はあきらめて離婚も考えろ」と言っていたような)

私の身の回りには、「意見や批評なんぞ求めちゃいないんだよ。とにかくいくらでも愚痴を聞いてくれて、受け入れてもらって肯定の返事だけを聞きたいんだよ」という女の人と、何を言っても「いやそれはね~」となんでもかんでも反対意見から入って、「自分が上で、女のお前が下」という構図にしないと気が済まない男の人がちらほらいます。どちらも思う通りにならないと怒り出します。げんなりしますね。

私はほとんどテレビを見ませんが、現実をリアルにえぐったドラマがあれば見てみたい気もします。でもそれじゃあ視聴率が取れないでしょうから、実現は難しそう。やはり何を言っても「せやな♪」という旦那様がいて、さえない人生に理想の恋人が現われて、突然若返ったりとかしないとウケないんでしょう。