高松から「快速マリンライナー」に乗って、瀬戸内海を渡り岡山へ向かいます。
考えてみれば、いつの間にか列車で九州にも四国にも、北海道にも行けるように
なりましたねェ。
列車なんて重いものを橋渡し。鉄の強度ってすごいもんです。
海の上は長い直線だから、本当にあっという間だなあ。
ホテルは岡山駅につながっているので、いくらも歩かずに高松から到着してしまい
ました。荷物を置いたら、さっそく居酒屋へくり出します。
一軒目の候補は、一階が魚屋で二階が飲み屋という素晴らしい感じだったのに、
週末ということもあって宴会で貸し切り。二軒目もまだ6時前なのに満席!
というわけで、第三候補の「竹浜」にまいりました。
あっちもこっちも満席だったから少しあせりましたが、ここに入ってみると誰も
客はいませんでした。。。老夫婦ふたりだけでやっている店。大丈夫か?と考える。
おすすめは、今が時期の「さわら」でした。なかなか旨いぞ^^
おお、魚はとてもよい。このあたりで「当たり」だったな、と腰をおちつける。
ここの老夫婦、なかなかきさくで感じがいい。「りゅうちゃん♪」「おかあさん♪」と
呼び合っている。
突然おかあさんが、「りゅうちゃんは釘を打つのがヘタなのよ。曲がっちゃって」と
不満を言う。見ず知らずの客に、突然何を言い出すのだろうか、と苦笑^^;
二度も言うので、りゅうちゃんは「俺は料理は習ってても、大工仕事は習っちゃ
いねえんだよ」と小さな声で言い返す。「まあ失敗してもしょうがないじゃない
ですかあ」ととりなしたつもりなのに、おかあさんは「男ならちゃんとできなきゃ
ダメよ!」と手厳しい^^;
りゅうちゃんに高松からやってきたこと、あちらで「いいだこ」を食べたことを
話すと、「いま、いいタコが入っているんだよ。こっちのほうがずっといいんだよ」と
勧められる。たしかに柔らかくて、いいタコでした。「あっちは硬いだろう。こっちは
ず~っといいんだ」と熱く語っておられました。どっちもおいしかったよ^^
客が我々だけだったので、すっかり打ち解けて楽しくご夫婦とおしゃべり。
おふたりとも相当なご年配なので、このしあわせがいつまで続くのかと心をよぎる。
同行した青年がメニューを見て「天茶」があるなあ~、と話すと、りゅうちゃんは
「それはどこでも食える。さわら丼を食べな!」と主張。おかあさんも一緒になって
語るので、抗うのは不可能な空気。
素直にさわら丼を注文すると、りゅうちゃんは納得の雰囲気。「まず半分食べて、
それから残り半分にお茶をかけるんだよ」とご指導。食べ始めたところで、「半分
食べたら言ってね!」とお気遣い頂きました^^;
りゅうちゃんとおかあさん、どうかいつまでもお元気で…(^益^)ノシ