相変わらず日中は真夏日の記録更新が続いていますが、夕方には風の流れに乗ってトンボが浮かんでいたり、夜になると線路脇の草むらからコオロギの鳴く声が聞こえ、ゆっくりと季節が変わりつつあるのも感じられる今日この頃です。
先日NHKのネイチャー番組「ダーウィンが来た」で、アメリカのシカゴで17年周期で大発生する「17年蝉」の不思議が採り上げられていました。その周期にあたる年以外はセミが居なくて、17年目に半端な数ではなく大発生するというものでした。シカゴの街の人達はガード下にも匹敵する凄い騒音や、辺り構わず飛び回るセミ達に悩まされつつも、17年目の邂逅をカーニバルのように楽しんでもいるようでした。
我が千里山団地の桜坂のセミも最盛期とばかりに鳴いているという情報があり、17年蝉のことを思えば可愛い声を聴いておこうと行ってみました。午後4時頃だったのですが、日差しはまだ厳しいものがありました。しかし両側から桜の並木や庭の草むらの緑の効果で2.3度は体感温度は低く感じられます。セミの声はさすがに両側から降り注ぐので相当のものでしたが、ガード下のような騒音には遠く及ばず、これも夏の風情と感じられるのではないかと余裕の感想を覚えました。
しばらくするとツクツクボウシの鳴き声に変わり、今年の暑い夏も終わるでしょう(「千里山の音」にも収録しています)。