
今夏注目された商品に、この暑さ対策のためのものが幾つかありました。その中で面白かったのが「熱中飴」という熱中症に効く飴で、しかも製造するのは大阪府豊中市の井関食品という会社です。ある建設会社が昨年春、「炎天下で働く作業員は熱中症予防に、仕事の合間に塩をなめている。でも味気ないし、市販の塩飴では塩分が少ない、イオン飲料とかあっても仕事中に手軽に摂れるものでもないし‥‥」と、新しい飴の製造を依頼してきたのがきっかけだったそうです。来年の夏はこれにヒントを得た多様なアイテムが出てくるのでしょうか。
さて、その猛暑の千里山団地の中で、桜や灌木などの植栽の手入れが始まりました。こういう人工的な環境で植えられている植物は、そのまま自然に放っておくとエネルギーを使いすぎてしまい、樹生が弱まるということを聞いたことがあります。自然の森林や里山の生態系に比べると、やはりかなり歪な環境に置かれているのです。人の手による季節の定期的なメンテナンスが必要になってきます。
仕事とはいえ厳しい残暑の中で頑張って頂く作業者の方達なくして、都市の自然は守れないということに感謝しつつ、緑陰を歩きたいと思います。