神戸の兵庫県立美術館で開催中(2月7日最終)の「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」をようやく見に行って来ました。2007年の東京展を皮切りに全国縦断し、ジブリ・アニメのヒットと共にその背景画家の作品展として大好評を得ています。
昨年末にANJiのクリスマス・コンサートでご一緒した「カフェ・ド・ゴーシュ」のママとそのお友達のSさんと、この美術展もぜひ行きたいと話していたのですが、ニュースなどでその混雑振りが伝えられていたので、結局最終週の今日まで擦れ込んでしまいました。水彩スケッチを趣味としているTさんもお誘いし、合計5人で後の食事やカフェなど楽しい遊行となりました。
朝10時の約束の集合時間を企画・調整役の僕自身が11時と勘違いし、会場の中で皆さんと無事遭遇するというトラブルもありましたが、入場30分待ちくらいで何とか潜り込み見学することが出来ました。
『はだしのゲン』や『カムイの剣』などの初期のものから、『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』といったジブリでの代表作品、そして映画を離れて雑誌の表紙や挿絵まで、下絵スケッチから完成作にいたる膨大な作品群が順を追って並んでいます。描き込まれたディティールまで見ていくと何時間あっても足りませんので、特に興味を惹く作品を立ち止まってじっくり見ながら流し見をしていかざるを得ませんでした。
背景とキャラクター・セル画を重ねてアニメーションにしていく方法や、画家の描画のプロセスなどジブリ・ファンならずとも興味深い展覧会でした。出口で売られていた作品集を買おうかと迷いましたが、やはり原画を見た感動とは大きな違いが感じられましたので今回は見送りました。