千里山ブラウズ

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恵方巻き

2010-02-04 00:10:56 | 千里山人(ちさとのやまひと)

 関西で引き継がれてきた節分の恵方巻き一気食いの習わしが、最近では日本中で行われる冬の風物詩となってきたようです。太巻き寿司を一本そのままでパクつくなんて、バレンタイン・チョコレートのようなオシャレ感と比べ、とても上品とは言い兼ねる姿なのに、なぜこんなにも受けてしまったのか興味深く思います。
 僕は徳島の出身でその頃には恵方巻きのことは記憶にありませんので、元々は狭義の関西に限った風習だったのではないでしょうか。僕の中ではどうも近年になって広がってきた印象が強いのですが、コンビニ業界が参入してきた辺りから一気に全国区に躍り出たように想われます。
 巻き寿司自体は僕も大好きな食べ物ですので、今年もシンプルな具が巻かれた廉価なものを1本と、焼いた鰯を1匹買い求め西南西の方角に向かって食べました‥‥と言っても一気食いはせずにじっくりと味わいました。スーパーでは具に凝った高級品から手巻き風や細巻きなど、最近ではチョコレート並みにバリエーションも豊かになってきています。
 一方、節分に鰯を食べるのも西日本の風習で、「邪気を払うためにイワシの頭を門口にさした習慣に由来しているといいます。柊の針で鬼の眼を刺し、イワシを焼く激しい煙と臭いで邪気を追い払います。“イワシの頭も信心から”(意味:イワシの頭のようなつまらないものでも信仰の対象にしている人には、尊い神仏と同じように霊験あらたかに思われるということ。)ということわざもこの風習からきているそうです。【節分いわし】より」僕の実家でもこの説明の通りに柊の葉に鰯の干物を付けて門口に差していました。鰯まで全国で食べられているのかどうかは分かりませんが‥‥。
 写真はいつも昼食に行っている、千里山の仕出し料理屋「魚伊」の店前で積まれて売られている恵方巻きです。店内のカウンターでは職人さんのSさんがどんどん巻いていました。