ヤマハ・オートバイSR400が発売31年目を迎えリニュアル発売されています。燃料供給系にキャブレターに変わりF.I.(フューエル・インジェクション)が採用され、「数十ミクロン単位に微粒子化された燃料を高圧で噴射、素早い燃焼を促進し」、燃焼効率が格段に向上するとされています。
そのシンプル・モダンの外観は30年間殆ど変わっていませんが、それだけに幅広い年代層にロングセラーとして定着しています。エンジンの始動にキックレバーしか持たない唯一の国産オートバイとして、レトロで貴重な存在だということも根強い人気の秘密です。ただそのことで何度もキックを繰り返さなければエンジンが掛かりにくいという、取り扱いに熟練(コツ)を要する部分がネックとしてありました。長く使われなかった時や、冬の寒冷な季節には特に悲惨でした。
実は僕もSR400のオーナーとして毎朝の通勤に使っていたことがあり、空冷・4ストローク・単気筒エンジンの振動を快く感じながら気分良く乗っていたものですが、フリーランスとしてSOHO生活になるに連れ偶にしか乗らなくなりました。そうするとエンジンは何十回とキックを繰り返さなければ掛からず、結局乗る回数が減っていく悪循環に陥りました。そして、過度のキックに膝が耐えられなくなったことが最後となり、残念にもとうとう昨年手放すことに‥‥。
雑誌などの試乗記事を読みますと、最近の寒い季節にセルモーター付きのように一発でエンジン始動という、夢のようなツーリング情景が描かれていました。また春には再び新SR400に乗りたくなってきました。