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3Dテレビ

2010-02-12 00:01:08 | Weblog

 ジェームズ・キャメロン監督の3D映画『アバター』が、自らの前作『タイタニック』の持つ興行収入を短期間で塗り替えメガヒットを続けています。その理由としてはパナソニックが協力したという3D映像技術の進歩はもちろん、ジェームズ・キャメロン監督が何年も練り上げた物語の構想の素晴らしさが大きいと想われます。
 その中でもジェームス・キャメロン監督が“賢い”と僕が思うところは、最近のコンピューター・ゲームのように3D・CGで人間をリアルに描こうとはせず、あくまで想像上のアバターの世界を創り上げたということです。それはスピルバーグ監督の『ジュラシックパーク』の恐竜との中間にある世界でしょうか。
 例えば日本で研究開発されているヒュマーマノイドでも、人間に似せようとすればするほど何か違和感を感じてしまうという問題があります。それほど人は人間の表情や仕草などについては、繊細で緻密な情報を感受していると言われています。ファイナル・ファンタジーなどの人間を描こうとする3D映像の持つアニメーション感は、どこまでいっても現実の人間には近づくことは困難に想われます。一方人間に似た『アバター』の別世界であれば、僕らは現状の3D・CGでも抵抗なくリアルなものとして受け入れられるのでしょう。
 さて映画だけではなくテレビでも今年は3D元年と言われています。ソニーパナソニック(フルハイビジョン画質で4月発売)そして世界一の液晶TVメーカーとなったサムソンも、3Dテレビの投入を予定しています。デフレ時代にはインフラや技術革新のブレークスルーが、あらゆる分野で行われるという一面もあります。サラウンド音声技術の向上と一緒になって、3D映像が日常的に一気に普及しそうな勢いでとても楽しみです。