徳島新聞ニュースによりますと、僕の故郷である徳島県美波町の「ウェルかめミュージアム」の入場者が9月2日に5,000人を突破したようです。酷暑の夏で人出の心配をよそに公開40日目での達成です。放送終了後半年も過ぎたのにすごい人数だと思います。
「ウェルかめミュージアム」はNHK朝の連続テレビ小説『ウェルかめ』のスタジオセットの一部を美波町が譲り受け、旧・日和佐高校の体育館で移設展示を行っている記念スポットです。県内はもちろん中には全国から夏休みを利用して『ウェルかめ』のファンが立ち寄られた積み重ねがこの人数になっています。僕は大阪放送局での公開時に見学に行きましたが、帰省すれば再度訪れるのを楽しみにしています。四国の太平洋に面した小さな町にとっては、全国放送のドラマの舞台として半年間も話題になるということは、望んでみても普通にはあり得ないことであって、僕も毎日見慣れた風景の中で展開される青春ドラマを見守ったことでした。
また、その後の朝ドラ『ゲゲゲの女房』が有名漫画家水木しげるの奥さんの奮闘記をベースに人気を博し、その舞台となった境港や調布の町は大変な賑わいとなっているようです。故郷である境港では観光客がこれまでの2倍となる200万人も訪れて、急きょ土産物屋や茶屋に衣替えしたお店が増えている様子が民放テレビでも紹介されていました。これは水木しげるワールドという既に大きな魅力を元に、それを奥さんの視点から描き幅広い視聴者に共感を得ている形です。
水木しげるワールドの200万人と美波町の5,000人には大きな開きがありますが、『ウェルかめ』は美波町で引き継がれてきた海亀の町起こしに、青春の成長する姿を重ねてドラマ化されたものです。これから地域が育てていくべき種のようなものではないかと想います。
※ 美波町の「ウェルかめミュージアム」の写真は、ロケ地情報ブログ「徳島へウェルかめ」さんから拝借しています。
※ 11月20日には映画『ゲゲゲの女房』も公開されるようです。