千里山駅から阪急電車の線路に沿ってマンションに帰る時に、いつもとは反対側の千里山キリスト教会の下を通る道を歩くことがあります。第一噴水前のコンビニに立ち寄った後もそうしますが、一番の理由は月が丘の側に渡る跨線橋の袂に小さな公園(地図)があり、そこでしばし鼓動(こころ)を落ち着かせるのが気に入っていることです。
先日の夕刻、厳しい残暑が過ぎ久しぶりに心地良く流れる微風に誘われて、この公園の古いブランコに腰掛けて揺れていますと、ふと目の前に開いている花はもしかすれば酔芙蓉なのではないかと思いました。『酔芙蓉』は最近に作ったオリジナル曲ですが、僕は歌詞にある酔芙蓉を実際に見たことは無かったのです。酔芙蓉は朝に白い花を咲かせると、次第にピンクに染まっていき、夕方にはその赤みを増して一日で萎んでしまいます。もちろん目の前の花が芙蓉の一種だとは想いましたが、その時に見た赤い花が朝には真っ白い状態なのを確認するには、苦手な朝方この公園に足を運ばなければなりません。
そして3連休の最後の月曜日の朝散歩を兼ねて出掛けてみますと、やはり開花したばかりのものは白く昨夜の内に萎んでしまったものは赤い色でした。改めて不思議な一日花だなと思いました。こんなに身近にずっと存在していた酔芙蓉の花に親近感が湧いてきています。近くにお住まいの方は、朝(白)・昼(ピンク)・夕(赤)と染まり遷る酔芙蓉の花を観賞しに訪れてはいかがでしょうか。
※ 写真の手前に咲いているのは木槿(ムクゲ)で、この季節は雑草の緑も含めて一番公園が活きいきとして爽やかです。