先日、音楽配信サービスの「ミュージック・バザール」のことをブログでご紹介しましたが、アップルの専門情報誌『Mac Peaple』10月号の連載コラムを読んでいると、アーティストがIT企業と提携して起ち上げた「DIY STARS」のことを知りました。
WEBサイトに「アーティストとみんなをつなげる新しい形」という副題が添えられていることでも分かるように、既成の(メジャーな)音楽業界ルートを通さずに、アーティストのデジタル・コンテンツ(音楽データに限らず多様なデジタル・データを対象にしています)を直接にユーザーがダウンロードできる新たなシステムです。
特長としては販売手数料として僅かに5%ほどしか徴収せずに、殆どの販売金額がアーティストやクリエイターの収益になるということです。例えば上記の「ミュージック・バザール」の規約でも、自由に100円の値段を付けた楽曲が売れた場合に、その内の65円がアーティスト(権利者)に入る仕組みです(手数料は35%)。
ただ、その利用にはクォリティーに関する審査もあり、また自前のホームページも持っていなければなりません。サーバー負荷のあるデジタル・コンテンツは自前のホームページのサーバーに置いて貰い、販売・決済の管理や試聴などのWEBアプリケーションを提供しようというサービスです。リーズナブルな販売手数料の秘密・理由は、ハード(サーバー)拡張の費用が抑えられるそのシステムの新しい考え方(ビジネス・モデル)にあるのでしょうか。
新たなシステム発想の元には、若くしてメジャー・デビュー後にレーベル事情で活動の中断を余儀なくされ、その後WEBサイトなどを利用して活動再開に漕ぎ着けた一人のアーティストの、並ならぬ苦労と自活ノウハウそして理不尽な既成業界への挑戦があるようです。
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