千里山の南千里寄り一帯に広がる千里新田地区は、千里山駅を挟んで阪急千里線沿いにある千二・千三の両地区に比べ、どちらかと言えば少し地域性が違う感じがしていました。
子供達は千里新田小学校を卒業すると南千里中学校の方へ通うので、千二・千三の小学校を出て吹田一中に通う両地区の子供達とは接点が余りありません。かなり以前(昭和24年から)には現在のジャスコのある場所に中学校があり、一帯の子供達が勉強と遊びに一緒に生活をしていたようですが(昭和39年に現在の場所に移転)。その頃はもっと千里山として一体感覚があったのではないでしょうか。
その千里新田地区で独自に活動しているまちづくり協議会が、関西大学環境都市工学部建築学科の学生の協力を得て、『まもりたいものマップ』というパンフレットを作成・配布しています。
『まもりたいものマップ』というタイトル通りに、“もの知りのおじさん&おばさんの座談会”のような、古い由緒ある民家や住民の溜まり場となっているお店など、様々な地域の情報の詰まった身近な案内となっています。
また旧・下新田村(現在の春日)の江戸時代からの歴史や、時代の影響を受けて現在に至る変遷が、分かりやすく解説されています。そして都市計画道路の一部開通により、将来的な地域変貌への懸念も覗わせています。
※ 9月14日現在、千里新田地区公民館にも『まもりたいものマップ』は置かれています。