大リーグ・シアトル・マリナーズのイチロー選手が、今年もシーズン200本安打を達成して10年連続の自己記録を更新し、往年の安打製造機ピート・ローズ選手の持つ通算大リーグ記録に並びました。
今シーズンは昨年のように胃潰瘍による故障者リスト入りや、脹ら脛の負傷で監督に出場を止められるなどトラブルも無く、途中に調子を落としはしたもののシーズン終盤になり余裕で到達しました。来シーズンの新記録という目標・話題ができたことはイチロー選手にとっても大きな励みになることでしょう。
イチロー選手のヒットの中で内野安打が多いことに、ピート・ローズ選手がクレームを付けたというニュースが聞こえてきますが、それも含めての安打数なので仕方のないことだと思います。内野安打を除いた安打数の記録を別に作れば良いことです。左バッターが有利ということも言われますが、それも右バッターだけの番外記録を作れば良いだけで同じ類の話に想われます。
さて、逆にイチロー選手の持つ日本球界のシーズン安打記録210が、外国人のマートン選手(阪神)により更新される見通しが出てきたことは面白いことです。しかも僕が見る限り右バッターのマートン選手は内野安打はそれ程多くなく、ジャストミートした長打やホームランのシーンばかり見てきたように想います。とにかく甘い球を見逃さずスムーズにバットが出る軸のぶれないバッティング・フォームは、これから多くの野球選手に研究・模倣されることになるでしょう。
また今年は200本安打に迫っている日本人選手があと2人(ヤクルト青木選手とロッテ西岡選手)います。セ・パ両リーグの熾烈な優勝争いと共に、それらの偉業達成も楽しみに見守りたいと思います。