一昔(といえば10年?)以上前に買って読んでいた、作詞・作曲関連の本を棚の奥から引っ張り出し、面白そうなものを何冊か読み返しています。一度は通読していた筈ですが、端に折り返しを入れているページにも余り記憶が無くてある意味で新鮮です。
『とびきりおいしい作曲レシピ』は表紙デザインも楽しく惹かれて買ったと想われますが、『Yesterday』や『明日に架ける橋』『雨にぬれても』『シェリーに口づけ』『Amaizing Grace』など、懐かしい世界のスタンダード17曲の形式やコード進行などの楽曲分析、またその曲の誕生や変遷に纏わるエピソードなどが興味深く書かれています。初めて通読していた当時には理解できなかったコード使いの妙や秘密が、少しは分かるようになったのは僕のこの期間の進歩と言えるのでしょうか。解説されている曲がスタンダードばかりなので、本の1999年という発行年度は内容的には余り関係が無いように思います。
『メガヒット黄金の法則』の方も1998年初版の本ですが、ここでヒット曲の参考として挙げられているのは、小室哲哉・織田哲郎・桜井和寿(ミスチル)・草野正宗(スピッツ)といった人達の楽曲が多く、その傾向と(プロを目差すのなら)対策がデータ分析されています。著者は当時現役のプロデューサーや作詞・作曲家のグループで、“売れる”曲作りに徹してその法則を導き出そうとしています。この本の内容は時代と共に変わるべきものですが、分析の方法や(プロを目差すのなら)ニーズ対応の大切さを強調しています。部分的には曲作りで参考にできるところが今でも意外に多かったです。
両方共に現在は絶版となっているようですが、興味のある方はアマゾンなどで中古本が低価格で買えるので、特に『とびきりおいしい作曲レシピ』(田中ルミ子著)はお薦めします。
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