よく昼食のお店で一緒になるKさんはもう80近いお歳ですが、社交ダンスを習われたりカラオケの教室に通われたりと、まさに矍鑠として活動的な日々を送られています。僕もあんな風に健康で年を重ねられたら幸せだろうといつも想わせられます。
今日そのKさんから寛永元年(1624年)創業の老舗「福砂屋」の長崎カステラ(ココア入り)を頂きました。「福砂屋」は長崎カステラの元祖といわれ『カステラ本家』を商標登録している名店です。Wikipediaにも「底の部分にザラメが残る独自の味わいを愛する人は多い」と紹介されています。Kさんが数少なくなった同級生の入院見舞いに送ろうと想われて、梅田まで足を運び阪急百貨店で買った内の一箱を、わざわざ千里山駅前の自宅マンションまで取りに帰られて僕にも分けて下さったのです。
長崎カステラは僕の子供時代にたまに口にすることができた代表的なスウィーツの一つで、その頃のカステラが「福砂屋」の高級品だったかどうかは定かではありませんが、当時は添加物なども少なく比較的自然な素材と加工法で作られていたと想われます。というのはその時に味わったしっとりした食感や子供心にも分かる風味の豊かさは、一緒に食べた幸せな家族の想い出となって今でも蘇ってくるのです。「底の部分にザラメが残る独自の味わい」を僕も大好きで、こちらの切り落としの端の部分がどちらかと言えば好みでした。余談ですが太巻き寿司も具がはみ出している両端の方を喜んで食べていました‥‥母親に「男の子はそんな端っこを食べてはいけません」と注意されながら。
その帰りにちょうど千里山駅前のカフェ「CARDI'S CLUB COFFEE」のレジ横で、気になるアジアン紅茶「BOH」の小袋が売られていたので合わせて買いました。「BOH」はオリエント急行で供されているブランド茶だとパンフレットに書かれています。果たして長崎カステラとの相性はどうでしょうか、今夜のティータイムがとても楽しみです。