夕方近く行幸道路をブラ散していると見上げた空には宮沢賢治が「光のパイプオルガン」、開高健は「レンブラント光線」と素敵な表現をした「薄明光線」に出逢った。空気が澄み切った秋ならではの現象で、太陽が雲に隠れている時、雲の切れ間あるいは端から光が漏れ、光線の柱が放射状に地上へ降り注いで見える時の美しい気象&自然現象を言う。大気がエアロゾル状態にあり、エアロゾル粒子が比較的多くしかも透過率が高いときに起こるもので薄明光線はチンダル現象の一種である。別名では「光芒」、「天使の梯子」、「天使の階段」、「ゴッドレイ」とも呼ばれる。雲間から細長く伸びる一筋の光、何とも神秘的な現象である。(2211)
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