海老名市下今泉、永平寺、総持寺を本山とし小田原市板橋の「香林寺」の末寺、海老名の大寺、曹洞宗寺院「大王山宗珪寺」は鎮座している。伝によると壽翁による開山であることから室町時代頃(1336-1573)の創建と推定される。本尊は木造釈迦如来坐像。以前は海老名市河原口の森の中にあったが平成20年(2008)に圏央道建設のため古き堂宇は解体され、現在の海老名市下今泉へ移転した。築15年を経過、まだすべてが新しい。相模原茅ヶ崎線/県道46号線通りに海老名方向に246号前を過ぎた右側「三川公園」横を流れる鳩川の上流に広大な寺地(目測敷地4~5千㎡)を有している。重厚な「山門と鐘楼を兼ねた「中門」」(仁王門)と入り母屋造りの「本堂」(仏殿)が一直線に並んだ独特の伽藍配置となった威容である。直線上に並ぶのは中国の宮殿や官衙の配置と同じ思想が起因している。本堂左に「庫裏」と「方丈」か「法堂」と思われる建物がある。山門と中門の間の参拝路は舗装され周りは砂利が敷きつめられ、その外周には灯篭が100個以上建てられている。広大な寺域は外周塀で囲われ、境内に建つ伽藍の威容には財力の豊かさ窺わせる。三川公園近くの「龍昌院」は当寺末である。(2301)
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