飯田町。
案内板によれば、正式名は「水分(みくまり)神社」らしい。
祭神は、「天水分神 国水分神 高龗神(たかおかみ)・闇龗神(くらおかみ)」
「天水分神・国水分神の二神は、水を分け流す神さまで、高龗神・闇龗神の二神は、龍現様という雨を司る神とされている。高龗神は山上の龍神で、闇龗神は谷の龍神である。土地の人々は、「リュウゴンサン」と呼んでいる。」
天水分神・国水分神は、イザナミ・イザナギの子どもである。「龍権」という言葉がどの程度使われているのか知らないが龍神様ですね。高龗神・闇龗神は、ギの人が、ミを殺した火の神を斬り殺した時に生成されたお二人。火にしても水にしても危険なことは危険であるが、ないと困る。つきあいに困った昔の人は、彼らを神様ということにしてコミュニケーションをとることにしたのである。以前、水を褒めると水が甘くなるだの(違うか……)という教材が問題になっていた。確かに、かかる話を教科書に載っけた教科書会社並びに文★科△省は気が狂っているとはいえるだろうが、もともと我々は先祖の昔から気が狂っているのである。
「いつのころからか、大干ばつの年には、この神々に雨乞いのお祈りをした。この山には、南から大暮・本村・御殿・明見の龍現様が祀られている。」
大暮・本村・御殿・明見とは、ここらの地名。
祠の中にいるのは、「牛守本尊」。仏……
右手の山を眺める。母の実家みたいな所だ。
わたくしは、高龗神を見た
左手の香東川に降りてみる。わたくしは闇龗神を見た
When facts fail, he draws on imagination.