伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

となりのナースエイド

2025-02-28 23:57:00 | 小説
 あらゆる臓器に同時多発的に悪性腫瘍が生じるという奇病に罹患した新聞記者の姉の新聞記者としての活動を続けたいという希望を満たすことができなかったことの無力感、トラウマから、医療行為ができなくなり、元外科医であることを隠して看護助手として勤務している桜庭澪が、勤務先の星嶺大学医学部附属病院のエース外科医竜崎大河と、患者の気持ちへの配慮をめぐって対立したことを契機に竜崎と絡むようになり、姉の死の真相を探り始めるという医療ミステリー小説。
 技術的合理性を追求する竜崎と患者に寄り添うことを目指す桜庭を登場させ、超絶技巧とヒューマニズムを描き、医療とは何か、手術はどうあるべきかなどを考えさせています。
 私には、ブラックジャックとタイガーマスクを合わせたようなテイストに思えました。


知念実希人 角川文庫 2023年11月25日発行

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