英語読みするとマイナスになる自分の名前が嫌いでマイナスイメージを持たれたくないために律儀に頑張ってしまう中2の少女那須舞が、地元の伝説の「時渡りの祠」を通ったと言って橋の崩壊と中学での殺人事件を予言した先輩の引き起こす騒動の謎を解いてゆく青春ミステリー小説。
主人公が、校則や決められたことはきっちり守り、読書好きで46歳の伯父さんが好きで判断力のあるいい子という設定。その舞を時渡りの祠まで案内させて事件に巻き込む同級生茅香は美人でジコチュウで物事を知らないという設定。舞は私たち親世代には好感の持てるいい子ですが、今時の子どもからすれば杓子定規の堅物となり、茅香の方が普通っぽいと感じそうです。その舞が46歳の伯父さんに導かれて謎を解いてゆくという設定ですから、読んでる最中からこの作者きっと私たちの世代だよねと思ってましたが、やはり私より1歳年上でした。
事件を起こした動機部分が読んでいて今ひとつですが、まぁ現実の事件とか中学生ってこんなものともいえるでしょう。
ミステリーの部分よりも、ちょっとした見方・考え方の変化で人の評価が変わったり悩みが解消したりする、一種の成長ものとして読んだ方がいいかなという気がしました。
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太田忠司 理論社 2008年11月発行
主人公が、校則や決められたことはきっちり守り、読書好きで46歳の伯父さんが好きで判断力のあるいい子という設定。その舞を時渡りの祠まで案内させて事件に巻き込む同級生茅香は美人でジコチュウで物事を知らないという設定。舞は私たち親世代には好感の持てるいい子ですが、今時の子どもからすれば杓子定規の堅物となり、茅香の方が普通っぽいと感じそうです。その舞が46歳の伯父さんに導かれて謎を解いてゆくという設定ですから、読んでる最中からこの作者きっと私たちの世代だよねと思ってましたが、やはり私より1歳年上でした。
事件を起こした動機部分が読んでいて今ひとつですが、まぁ現実の事件とか中学生ってこんなものともいえるでしょう。
ミステリーの部分よりも、ちょっとした見方・考え方の変化で人の評価が変わったり悩みが解消したりする、一種の成長ものとして読んだ方がいいかなという気がしました。
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太田忠司 理論社 2008年11月発行