伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

カレイドスコープの箱庭

2015-07-10 23:10:19 | 小説
 海堂尊ワールドの東城大現在、田口・白鳥シリーズ第7弾!
 え~っと、確か「ケルベロスの肖像」の発売時、宝島社は田口・白鳥シリーズ第6弾にして最終巻と紹介していたはずじゃないか…なんてことを言わない海堂ファン向けの作品です。
 話の流れは、シリーズ第4弾「イノセント・ゲリラの祝祭」以降の、Ai(死亡時画像診断)の普及に執念を燃やす著者の主張を繰り返しながら、病院での術後死亡をめぐるミステリーを展開するものになっています。しかし、この作品では、謎の解明にはAiは利用されず、ただ術後死亡時でも病院側の説明と誠意があったとして遺族の納得を得られるというプラス面を紹介するにとどまっています。さすがにAiで事件を解決するというネタはもう尽きたかなという印象です。
 ミステリーの点では、よくも悪しくも、著者らしいパターンで、海堂尊ファンにはおそらくほどほどの読み物だろうと思います。
 それにしても著者の弁護士への恨みは相当なもののようで、医療過誤を扱う弁護士はもう詐欺師や強請屋扱いです。さて、日本でも本格的に弁護士が嫌われる時代が来ているのでしょうか。


海堂尊 宝島社 2014年3月19日発行
コメント
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