消費税申告の基本と、インボイス制度、インボイスのために(仕方なく)課税事業者となった個人事業者(フリーランス)向けの消費税対応等について解説した本。
消費税の申告は、私のような単一業種サービス業(みなし仕入れ率50%)で簡易課税事業者(2年前の売上5000万円以下)の場合、難しいことはない、はずなんですが、申告用の用紙を前にすると、いつもなんだかわからなくなって、苦手感満載でした。税務署の書類って、ほぼ無意味な書類がたくさんあって、なんでこんなもの書かなきゃならないのか疑問に思うことが多くあります。それで、一番助かったのが、簡易課税の付表(4-3と5-3)の記載例(98~99ページ)です。要するにこの欄だけ書けばいい(他の欄は記入不要)というのを、専門家にはっきりいってもらえるのが心強く思いました。
消費税の還付は簡易課税事業者ではあり得ないと(86ページ)。確かに確定申告では仕入れ税額控除は受取税額にみなし仕入れ率をかける以上絶対にマイナスになりませんが、9月に税務署が一方的に前年消費税額の半額を中間納税させるので(まぁまじめに中間申告すればいいだけですが)売上が前年の半分以下になると、還付になります。税理士も税務署も所得税の還付制度は輸出業者と大規模な設備投資をしたとき、要するに大企業のためだけと思ってるんですね。で、この本でもそういう簡易課税事業者の還付なんて想定もしてないから解説もなし。私は一度そういう経験をして、確定申告で中間納税額を差し引くとマイナスで還付の記載をしたら、税務署から「消費税の還付申告に関する明細書」が提出されていないといわれ、同封されている用紙が輸出取引や課税資産の譲渡とか全然当てはまらない事項しかなくて、記載する事項がないんですがと電話を入れました。税務署も簡易課税用の還付の書類を用意もしていないし、わかってないですね。
吉田信康 成美堂出版 2024年12月10日発行
消費税の申告は、私のような単一業種サービス業(みなし仕入れ率50%)で簡易課税事業者(2年前の売上5000万円以下)の場合、難しいことはない、はずなんですが、申告用の用紙を前にすると、いつもなんだかわからなくなって、苦手感満載でした。税務署の書類って、ほぼ無意味な書類がたくさんあって、なんでこんなもの書かなきゃならないのか疑問に思うことが多くあります。それで、一番助かったのが、簡易課税の付表(4-3と5-3)の記載例(98~99ページ)です。要するにこの欄だけ書けばいい(他の欄は記入不要)というのを、専門家にはっきりいってもらえるのが心強く思いました。
消費税の還付は簡易課税事業者ではあり得ないと(86ページ)。確かに確定申告では仕入れ税額控除は受取税額にみなし仕入れ率をかける以上絶対にマイナスになりませんが、9月に税務署が一方的に前年消費税額の半額を中間納税させるので(まぁまじめに中間申告すればいいだけですが)売上が前年の半分以下になると、還付になります。税理士も税務署も所得税の還付制度は輸出業者と大規模な設備投資をしたとき、要するに大企業のためだけと思ってるんですね。で、この本でもそういう簡易課税事業者の還付なんて想定もしてないから解説もなし。私は一度そういう経験をして、確定申告で中間納税額を差し引くとマイナスで還付の記載をしたら、税務署から「消費税の還付申告に関する明細書」が提出されていないといわれ、同封されている用紙が輸出取引や課税資産の譲渡とか全然当てはまらない事項しかなくて、記載する事項がないんですがと電話を入れました。税務署も簡易課税用の還付の書類を用意もしていないし、わかってないですね。
吉田信康 成美堂出版 2024年12月10日発行