認知症のスクリーニング判定に広く用いられている長谷川式簡易知能評価スケールを開発した認知症専門医の著者が認知症を発症しそのことを公表した上で、認知症について語った本。
著者が認知症患者となった上で認知症患者が記憶を失うということは体験の全体がすっぽりと頭の中から抜け落ち何を忘れているのかさえも思い出せなくなることであり過去の記憶がないと現在にも未来にも自信が持てなくなりイライラする、過去の話(昔話)をするときは現在につながる話をしているので不安や焦燥感がなくなり自信を持てることがある、認知症患者に過去を回想させる/それを支援することは大事だと述べている(88~93ページ)のに感じ入りました。認知症の人の心理的な欲求にはなぐさめ、愛着、帰属意識、携わること、自分らしさの尊重があり、ケアする人がやってはいけないことは急がせる、できるのにさせない、途中でやめさせる、無理強いする、無視して放っておくことだ(130~143ページ)というのも。
認知症になった著者が心がけているのが「明日やれることでも今日手をつけること」(27ページ)というのも、最近明日やれることは明日に回そうとしがちな私は、ハッとさせられてしまいました。

長谷川和夫 中央法規 2020年8月10日発行

著者が認知症患者となった上で認知症患者が記憶を失うということは体験の全体がすっぽりと頭の中から抜け落ち何を忘れているのかさえも思い出せなくなることであり過去の記憶がないと現在にも未来にも自信が持てなくなりイライラする、過去の話(昔話)をするときは現在につながる話をしているので不安や焦燥感がなくなり自信を持てることがある、認知症患者に過去を回想させる/それを支援することは大事だと述べている(88~93ページ)のに感じ入りました。認知症の人の心理的な欲求にはなぐさめ、愛着、帰属意識、携わること、自分らしさの尊重があり、ケアする人がやってはいけないことは急がせる、できるのにさせない、途中でやめさせる、無理強いする、無視して放っておくことだ(130~143ページ)というのも。
認知症になった著者が心がけているのが「明日やれることでも今日手をつけること」(27ページ)というのも、最近明日やれることは明日に回そうとしがちな私は、ハッとさせられてしまいました。

長谷川和夫 中央法規 2020年8月10日発行

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