父親が高校時代にバスケットボールでインターハイに行き外科医となったが交通事故死してその日に生まれたために父親の生まれ変わりとして親族一同から父と同じ道を歩むことを期待され、中学でバスケットボール部のキャプテンを務める後藤明良が、中二の夏にそれまで歩み続けた道を歩むのが嫌になってドロップアウトし、それまで気づかなかった家族の思いや仲間たちの気持ちに気づく青春小説。
優等生の明良の独りよがりぶりと、そのことへの自覚がテーマです。
母子家庭ながら看護師として勤務を続け外ではきちんとした格好をしている母親、大学では成績優秀者として学費免除を受け家事を一手に引き受けて完璧にこなす兄、進学校に進むべく勉強を続けている明良と、はっきりした役割分担で回っていた家族が、明良のドロップアウトを機に本音が出て破綻し次のステップに進んでいく様子、明良がレベルの低さをバカにして高校へ行ったら本気でやればいいと適当にやっていたバスケットボール部のメンバーが、明良のそんな本音に気付きながら付き合っていた様子が見えてくる過程が読みどころでしょうね。
隣のクラスのカワイコちゃん篠原関係は、中学2年生だからなぁとは思うものの、そういう反応するかなぁと疑問に感じますけど。
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草野たき ポプラ社 2010年4月発行
優等生の明良の独りよがりぶりと、そのことへの自覚がテーマです。
母子家庭ながら看護師として勤務を続け外ではきちんとした格好をしている母親、大学では成績優秀者として学費免除を受け家事を一手に引き受けて完璧にこなす兄、進学校に進むべく勉強を続けている明良と、はっきりした役割分担で回っていた家族が、明良のドロップアウトを機に本音が出て破綻し次のステップに進んでいく様子、明良がレベルの低さをバカにして高校へ行ったら本気でやればいいと適当にやっていたバスケットボール部のメンバーが、明良のそんな本音に気付きながら付き合っていた様子が見えてくる過程が読みどころでしょうね。
隣のクラスのカワイコちゃん篠原関係は、中学2年生だからなぁとは思うものの、そういう反応するかなぁと疑問に感じますけど。
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草野たき ポプラ社 2010年4月発行