気仙沼漁師さんたちと園児たちの共演に大喝采が贈られた後、RIA+ノリシゲ、デュオのライブとなりました。
共に東京でミュージシャンとして活動していた二人が、震災直後ノリシゲの故郷である岩手県大槌町を目指したのは震災の二日後のことでした。
外部から物資を持って入った最初の人だったらしく、RIAさんが外国人と間違えられて驚かれました「外人が物資もってきたぞう」。
それから何度となく東京と大槌町を行き来してきて、自分たちに何ができるだろうかと考えたときに、ミュージシャンである自分たちには音楽がある、ということで、最初に入ったとき拾った弦の一本足りないギターで、たき火をしながら作った「歩きましょう」という歌を、CDに焼いて配りました。
その後は、大槌町に拠点を移そうと、移り住み、カフェ&バー「アペ」を経営しながら音楽活動を続けています。
そのアペは、流された建物の廃材で組み立てたもので、飲みに来た人が「自分の家のドアを見ながら呑むのはいいなあ」と感想をもらしているとか。
そんな話をしながら数曲を披露してくれました。
生で聴く「歩きましょう」は圧巻で、会場が一つになって口ずさみました。
そして、トリは露の新治師匠による落語二題です。
一題目は、「狼講釈」という演目で、素人がうろ覚えで狼に向かって講釈をする話。まがい物だとわかれば食べられるとあって必死に語るのですが、耳で聞いて覚えただけなので、話があちこちに飛んで、めちゃくちゃになる、その語りが見せ場です。特に歌舞伎に詳しい人にはおかしくて仕方なかったと思います。爆笑でした。
二題目は、しっとりとした人情噺「中村仲蔵」。
上方から江戸にやってきた中村仲蔵は、忠臣蔵の演目の端役を充てられくさってしまうのを女房が慰めて立派に演じ上げるという噺。
仲蔵の上方言葉と江戸言葉の使い分けが難しいのですが、見事に演じ分けられ、ホロッとしながら聴き惚れました。今後も楽しみです。
講座修了後は打ち上げですが、これがまたスゴイ。次回へ。