♪三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!
さーて、今週も始まりました三ちゃんのサンデーサンサンラジオ。
お相手は、三ちゃんこと三部和尚です。
早いですねえ、もう一週間が経ちました。
年齢とともに日が経つのが早いとよく言われますが、この番組を始めてから特に早いように感じます。
何か期限が決められていると早く感じるのかもしれませんね。
こういう小話があります。
ある時、お日さんとお月さんと雷さんが旅をしました。
宿屋に一泊して、朝、雷さんが目を覚ますとお日さんとお月さんの姿が見えません。
庭にでも出たかなと方々探してみましたが見当たりません。
宿の人に「お日さんとお月さんを見かけませんでしたか」と尋ねると、
「おや、雷さん、今お目覚めでしたか、ゆっくりでしたね。お日さんとお月さんならもうお発ちになりましたよ」と。
「そうか、お日さんとお月さんはもう発ったか。月日の経つのは早いモンだな・・・」
「ところで、雷さん、あなたはいつお発ちになります?」
「そうさなあ、ワシは夕立にしよう」
さて、先日列車で新潟県新津まで出かけました。
新庄から余目まで陸羽西線、そこから特急いなほで新潟まで、そこから信越線で新津までと、乗り継ぎの列車の旅でした。
日本海の側を南下するのに山側の座席に座っていました。
車窓からの風景は、山にへばりつくように建つ住居や畑でした。
それが、とても機械が入れそうもない、小さな畑ばかりなのです。
そんな畑では、どこも腰の曲がったおばあちゃんが、それこそへばりつくように作業をしていました。
そんな流れる光景を見ながら思いました。
日本の田舎では、こんな風に、わずかばかりの畑を耕して生きてきたんだなあということ。
小さな畑で、小さな家で、行動半径も小さく、わずかな食事を家族が分け合いながら、つつましく生きてきたのだろう、と。
だけど、小さな生活だからといって、幸せが小さいとは言えないのではないか。
それに比べて、大きな家に住み、大金持ちで、方々飛び回って、贅沢な食事をしている人の幸せの方が、大きいと言い切れるでしょうか。
幸せの大きさ小ささは、生活の程度ではなく、誰かと比べるものでもなく、他人からどう見られるかにかかわらず、それぞれがそれぞれの生活の中で感じるものでしょう。
小さな家で、小さな畑を耕しながら、小さな芽を出した花や野菜に、得も言われぬ喜びを感じる。そんなものなのではないでしょうか。
それを誰が小さいと言えるでしょうか。
それが人間というものではないか。そう思いませんか、ねえ、みなさん。
コマーシャル
最上町「封人の家」奥の細道で芭蕉が三日間逗留した史跡。
「封人」とは、国境を守る役人のことで、江戸初期に建てられた庄屋の旧有路家が、国指定の重要文化財になっています。
寄せ棟造りで、土間に馬屋があることが特徴です。
芭蕉は、奥の細道紀行の途中、ここに立ち寄り、雨にふり込められ三日間逗留したとされています。
その時に詠んだ句が
「蚤虱 馬の尿(バリ)する 枕もと」。
江戸時代の生活が感じられる史跡です。
薪をくべた囲炉裏で火を見ながらお茶を味わってみませんか。
さてさて、今週はここまで。
また来週お立ち寄りくださーい!
三ちゃんのサンデーサンサンラジオは、いつでも、あなたの聴きたい時に放送します。
これまでの放送の分も、いつでも、何度でもお聴きになることができます。
さーて、今週も始まりました三ちゃんのサンデーサンサンラジオ。
お相手は、三ちゃんこと三部和尚です。
早いですねえ、もう一週間が経ちました。
年齢とともに日が経つのが早いとよく言われますが、この番組を始めてから特に早いように感じます。
何か期限が決められていると早く感じるのかもしれませんね。
こういう小話があります。
ある時、お日さんとお月さんと雷さんが旅をしました。
宿屋に一泊して、朝、雷さんが目を覚ますとお日さんとお月さんの姿が見えません。
庭にでも出たかなと方々探してみましたが見当たりません。
宿の人に「お日さんとお月さんを見かけませんでしたか」と尋ねると、
「おや、雷さん、今お目覚めでしたか、ゆっくりでしたね。お日さんとお月さんならもうお発ちになりましたよ」と。
「そうか、お日さんとお月さんはもう発ったか。月日の経つのは早いモンだな・・・」
「ところで、雷さん、あなたはいつお発ちになります?」
「そうさなあ、ワシは夕立にしよう」
さて、先日列車で新潟県新津まで出かけました。
新庄から余目まで陸羽西線、そこから特急いなほで新潟まで、そこから信越線で新津までと、乗り継ぎの列車の旅でした。
日本海の側を南下するのに山側の座席に座っていました。
車窓からの風景は、山にへばりつくように建つ住居や畑でした。
それが、とても機械が入れそうもない、小さな畑ばかりなのです。
そんな畑では、どこも腰の曲がったおばあちゃんが、それこそへばりつくように作業をしていました。
そんな流れる光景を見ながら思いました。
日本の田舎では、こんな風に、わずかばかりの畑を耕して生きてきたんだなあということ。
小さな畑で、小さな家で、行動半径も小さく、わずかな食事を家族が分け合いながら、つつましく生きてきたのだろう、と。
だけど、小さな生活だからといって、幸せが小さいとは言えないのではないか。
それに比べて、大きな家に住み、大金持ちで、方々飛び回って、贅沢な食事をしている人の幸せの方が、大きいと言い切れるでしょうか。
幸せの大きさ小ささは、生活の程度ではなく、誰かと比べるものでもなく、他人からどう見られるかにかかわらず、それぞれがそれぞれの生活の中で感じるものでしょう。
小さな家で、小さな畑を耕しながら、小さな芽を出した花や野菜に、得も言われぬ喜びを感じる。そんなものなのではないでしょうか。
それを誰が小さいと言えるでしょうか。
それが人間というものではないか。そう思いませんか、ねえ、みなさん。
コマーシャル
最上町「封人の家」奥の細道で芭蕉が三日間逗留した史跡。
「封人」とは、国境を守る役人のことで、江戸初期に建てられた庄屋の旧有路家が、国指定の重要文化財になっています。
寄せ棟造りで、土間に馬屋があることが特徴です。
芭蕉は、奥の細道紀行の途中、ここに立ち寄り、雨にふり込められ三日間逗留したとされています。
その時に詠んだ句が
「蚤虱 馬の尿(バリ)する 枕もと」。
江戸時代の生活が感じられる史跡です。
薪をくべた囲炉裏で火を見ながらお茶を味わってみませんか。
さてさて、今週はここまで。
また来週お立ち寄りくださーい!
三ちゃんのサンデーサンサンラジオは、いつでも、あなたの聴きたい時に放送します。
これまでの放送の分も、いつでも、何度でもお聴きになることができます。