なあむ

やどかり和尚の考えたこと

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ78

2016年10月23日 05時49分59秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

おはようございます。
10月23日です。

東京オリンピック・パラリンピックの会場選びで大変のようですね。
見直しやら、見直しの見直しやら色々あるようです。
ここに来て「復興五輪」というような言葉も出てきました。
そういえば、4年前に手を上げたとき、それをアピール材料にしていたような記憶があります。
いつの間にか忘れ去られていましたが。
「アンダー・ザ・コントロール」などという言葉も聞いたような気がします。
「復興五輪はずっと構想にあったんだ」ということのようですが、それならもっと前に会場選びの要素に強く押せばよかったのに、と思います。
船長だか、お父さんだか、兄弟だかが来て、急に「それがあった」みたいに思い出したような気がしないでもありません。
取ってつけたように「復興五輪」などと言われても、五輪開催が決まってから、資材費も人件費も高騰して、被災地の復興住宅や個人の住宅の建設が遅くなったり、高額になったり、五輪の煽りを食っただけで、五輪開催が逆に被災地復興の邪魔をしているといえるような状態です。

東京で五輪を開催するために、「復興五輪」などとぶち上げて被災地をダシにして、結局は東京中心。
一つの会場が宮城県に来るような期待をもたせて興奮させておいて、結局来なかったとなれば、もっと深い絶望へ突き落とされたようなものです。
それを取り繕うために、色々なことを考えてダマすような素振りもみえます。今更です。
本当に東北はバカにされたものです。

アンダー・ザ・コントロールのはずの事故原発周辺では、今でも毎日200トンの汚染水が増え続け、タンクの置き場にも限界があります。
最終的にその水をどうするのかは決まっておらず、薄めて海に流す、みたいな話が出ているようです。
きっとオリンピックまでは流さないでしょうけどね。終わったらどうでしょうか。
ある意味コントロール。笑えないジョークです。
飯舘村では、除染した汚染土を入れた1トン入るフレコンバッグが、村の集積場に積んであり、間もなく240万個に達するだろうと言われています。
事故前、飯舘村の人口は約6000人、240万個の汚染土は一人あたり400袋400トンになります。
「人より牛が多い村」は聞いたことはありますが、人の400倍もある汚染袋の村へ帰れというのも酷な話です。
この袋を最終的にどこへ持っていくのか決まっていません。
アンダー・ザ・コントロール。
復興した日本の被災地を見てほしいというなら、五輪までに、フレコンバックと汚水タンクを全て消し去った姿を見せて欲しいものです。10万人の避難者がふる里に帰って安心して生活している姿をこそ見せて欲しいと思います。
五輪の競技を2つ3つやったからといって、聖火が走り回ったからといって、それで「復興五輪」とされてはなりません。

昨日の新聞に、小泉元首相が共同通信社のインタビューに答えた記事が載っていました。
小泉氏が議員を辞めたあと「原発ゼロ」の提言をしていることは有名ですが、その中で、加藤紘一氏の葬儀の際に、安倍首相に「何で原発ゼロにしないのか。原発ゼロの方が安上がりだ。こんな簡単なのに、なぜ分からないのか」と詰め寄ったとありました。
安倍首相は苦笑して何も言わなかったとのことでしたが。
小泉氏にどれほどの力があるのか知りませんが、原発問題に関しては頑張ってもらいたいものだと思います。
でもおそらくは、「ロートルは引っ込んでろ」みたいな扱いなのでしょうね。きっと。

とにかく、五輪に踊らされず、誤魔化されず、ダマされず、被災地の問題、特に原発の問題はちゃんと見ていきたいと思います。
新潟県知事選挙の結果は、ある意味驚きでしたね。目先ではなく、将来を見据えた選択でした。


今週はここまで。また来週お立ち寄りください。