なあむ

やどかり和尚の考えたこと

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ94

2017年02月12日 04時55分04秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

今日は2月12日の日曜日です。

今日は、河北町で河北町環境を考える会主催の環境講演会があります。
講師は、キリバス共和国の名誉領事兼大使顧問である、ケンタロ・オノ氏。
オノ氏は、1977年仙台市の生まれで、15歳の時単身キリバスに渡り、現地の高校を卒業後キリバスに帰化しました。
そして現在は、キリバス名誉領事として、日本とキリバスの相互交流を促進しておられる他、地球温暖化の講演を数多く行っておられます。
東日本大震災以後、日本に戻り、キリバス人として仙台に住んでいらっしゃいます。
今回は、当会メンバーのたっての願いにより講演会が開催されることになりました。
とても楽しみにしています。

キリバス共和国という国がどこにあるかご存知でしょうか。
それは、赤道直下、太平洋のど真ん中に位置し、33のサンゴの環礁からなる島国です。1979年にイギリスから独立した若い国です。
1999年12月までは、国の中を日付変更線が走り、一つの国の中に日付が二つあるという珍しい国でした。
2000年を機に、日付変更線を国の東の国境に移し、それ以来、地球上で一番早く一日が始まる国となりました。
国土は33の島を合わせても佐渡島程の面積しかありませんが、排他的経済水域は世界3番目の広さになっています。
そこに約10万人が暮らし、椰子油の原料や、観賞用魚、海草などがわずかな品目を輸出し、食料、燃料など生活のほとんどの物資は輸入に頼っています。

日本との関係も深く、明治時代には貿易も始まっていたようです。
第二次世界大戦下では日本に占領され、アメリカ軍との激戦地にもなりました。
その後、日本のODAにより多くの支援も受けており、いわば親日の国民だと言われています。

そんなキリバスが今、危機を迎えています。
地球温暖化により気候変動が起こり、海面上昇によって、海抜2メートルの国土は消滅が予測されているのです。
このままいけば、2050年には人が住めなくなり、国そのものがなくなると言われています。
現在も、幹線道路や学校が冠水したり、飲み水としている地下水に海水が混じり始めていたり、サンゴの白化により魚が獲れなくなってきたり、国土の消滅以前に人が住めなくなる可能性が目の前に迫っているのです。

原因のほとんどは、人間による二酸化炭素排出からくる地球温暖化ですが、それはいわば先進国から排出されたものです。
人口10万人のつつましいキリバス人の生活が原因ではないはずです。
それなのに、最も早く温暖化の影響を受けてしまうのは、このようなキリバスやツバルやマーシャル諸島の人々なのです。
もしかしたら、南極大陸の氷河が溶けて大きな塊が海に落ちれば津波が発生すると言われていますが、海抜2メートルの諸島は、一瞬のうちに住民が消滅してしまうかも知れません。
まるで、国が余命宣告を受けているような状態なのですね。

さて、その事実を知った私たち日本人はどうすればいいのでしょうか。
いやいや、日本人というよりも、私たちは、私はどうすればいいのでしょうか。
そのあたりの話をじっくり聞いてこようと思います。

関心のあるお近くの方は、今日12日のことですが、午後1時30分より、河北町谷地長表(ながおもて)公民館にて開催しますのでお越しください。
入場は無料です。お問い合わせは、電話0237-72-2251、公民館長の青木さんまで。


今週はここまで。また来週お立ち寄りください。