なあむ

やどかり和尚の考えたこと

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ102

2017年04月09日 05時00分00秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

4月9日日曜日です。
昨日8日はお釈迦様のお誕生日、花まつりでした。
松林寺での法要は、月遅れの5月8日に行っています。
何しろ、4月はまだ肌寒く、花もまだまだ先のことですから。

昨年、ネパールに行ったとき、ここがお釈迦様ご生誕の場所だというルンビニーのマヤ堂を拝見しました。
上からのぞいて「あの石の上です」と案内されました。
そうですか、と、それはそれほどの感慨はありませんでした。
その後に、お釈迦様の育ったカピラバストゥ、カピラ城の跡地にも訪ねました。
かなり朽ちていましたが、4つの門の場所が示され、城壁の遺構もわずかに遺っていました。
お釈迦様、幼少のころのシッダールタ王子がここで過ごされ、悩み、結婚して、子どももできたその後に、ここからジャングルに出家された場所です。
どのように悩み、どのような思いで親と妻と子どもを置いてここから出たのか。
どのような思いでこの東の門からジャングルを眺めていたのか。
そう思うと、その同じ場所に立っていることに一方ならぬ感慨を覚えました。
生まれによってお釈迦様になったのではなく、修行の末お悟りを開かれてブッタ、お釈迦様になられたのです。
その原点は、「なぜ人は生きるのか」という「悩み」だったわけで、その悩みの場所がここだったのですから、そこに立てた方が私にとっては大きな意味を感じました。
花まつりには、お釈迦様の誕生を祝うとともに、出産7日後に亡くなられた母親マヤ夫人の苦しみと悲しみにも思いを馳せたいと思います。

さて、今日は、松林寺集中講座についてご案内させていただきます。
第12回目を迎えた今回も、素晴らしい講師陣を迎えます。
毎回、音楽と、仏教の話、お笑いの三本柱で構成していますが、今回もその内容です。
まず音楽は「青春の詩Ⅲ+沢田知佳のフォークライブ」です。
青春の詩Ⅲというのは、私の同級生の二人組で、共にアマチュアですが、ギター演奏と歌でそれぞれCDも出しています。
今回は故郷に錦を飾るライブとなります。二人の友人の群馬県在住の歌手沢田知佳さんが友情出演してくれることになりました。
フォークソングだけではなく、演歌も交えてくれるはずです。どうぞ楽しみにしてください。
講演は、福島市の住職、渡辺祥文老師にお願いしました。
全国で布教を行う曹洞宗の特派布教師ですが、昨年はヨーロッパの寺院も布教巡回されました。
また、原発事故以来、放射能と命の問題を人権の視点から訴え続けていらっしゃる方です。
最後は露の新治師匠に、上方落語の面白さをたっぷりと語っていただきます。
師匠はその実力が認められ、昨年「文化庁芸術祭優秀賞」を受賞されました。
集中講座にはもう5回目のご口演となりますが、今回は講演をはさんで前後2回の高座を楽しんでもらいます。

開催日時は、6月4日日曜日、午後1時半開講、終了が5時半の予定です。
チケットは、前売り1000円、当日1500円です。
また、境内にて毎回好評の門前市が開店します。地産品や手作りの品々も並びます。こちらもお楽しみにしてください。
チケットは、メールやFAXでお申し込みいただきますと、前売り料金でお受けできます。
詳しくはブログのチラシをご覧ください。


今週はここまで。また来週お立ち寄りください。