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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ
今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ、第232回。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。
10月13日、日曜日。
一部
最上町赤倉の川沿いに避難勧告がでています。
お隣宮城県大崎市で川が越水して避難指示が出ました。まだ詳しい状況は分かりませんが、心配です。
今日は、法事4件を勤めて午後から北海道の予定でした。
ところが空の便も新幹線も止まっています。もう行きようがありません。
一日欠勤させてもらうことにしました。
むしろ台風で稚内まで飛ばされて行ったほうがよかったかも。
ということで、今日は法事で飲むことにしました。もう仕方ありません。
二部
9日水曜日、山形市で「『つや姫』デビュー10周年感謝の集い」がありました。
何を隠そう私、「やまがた特命観光・つや姫大使」に任命されています。なので、案内が来て暇だったので出席してきました。
知事や関係者、生産者はじめ、海外のつや姫大使も出席して盛大な集いでした。
第一部は、あの阿川佐和子さん、京都の料亭菊乃井の料理長村田吉弘さん、そして山形を代表するイタリアンシェフ奥田政行さんによるトークセッションでした。
これがなかなか面白かった。
つや姫の宣伝は当然なので省くとして、いろいろ勉強になりました。
まずは村田さん、村田さんは「甘い、辛い、酸っぱい、苦い」の世界の味に「うま味」という第5の味があることを広め、「和食」を世界遺産に牽引した一人だそうですが、その構想がすごいものでした。
50年後、アジアの人々の食生活が豊かになり食糧が足りなくなる。日本の労働人口が減って食糧自給率が下がり日本人は飢えていく。
今、和食がブームになって海外で12万3千軒の日本食レストランがある。その中には「これは日本食と違うやろ」というものもある。だけど、それをダメと言わず育てていくべきだ。だんだんまともな和食ができてくるだろう。
そうやって、米が輸出品として生産できるようになったら休耕地も減ってくる。日本人が飢えていくときに米があれば輸出を止めて食糧に回せばいい。
パンを食べればそれに合わせてサラダ、ワインを飲む。それらは輸入に頼ることになる。
ご飯を食べれば、味噌汁、漬物、そして酒。酒は酒米だ。
日本人の飢えを救うためにも米の味に慣れさせる必要がある。
新潟県の小学校で、子どもたちが田植えから稲刈りまでやって自分たちで育てたコシヒカリの給食を一緒に食べたときがあった。
「うまいなあ」というと子どもたちは「いや、家の米の方がうまい」と言った。「どうして?自分で作った米はうまいんじゃないの?」と聞くと「やっぱり米作りのプロにはかなわない」と言ったという話を披露してくれた。
そんな子どもたちが大人になれば、やっぱり米は新潟のコシヒカリだと思うだろう。
食の嗜好は遺伝しない。若いころのパン食が年老いてご飯にはならない。だから、子どもの時に米の味を覚えさせる必要がある。
つや姫の値段はご飯茶碗1杯で60円。安い。この味は120円でもいいくらいだ。
次に阿川さん、阿川さんは関東向けのつや姫のCMに出演したことでつや姫の応援者。
自然災害に遭って農作物がダメになったテレビに映る農家の人は笑っている人が多い。
それは、悲しすぎて笑うしかないというよりも、自然というものはそういうものだという諦観を持っているのだろう。
働き方改革というけれど、仕事というのは本来、夜も寝ないで苦労して働いたりそれが終わって感動したりという、不定型なものだろう。年間を通して9時から5時までというようなことばかりが働き方ではないはずだ。
農には哲学がある。そういう心を子どもたちに伝えていくことがこれからの人づくりではないか。
奥田さんからは、これからは、料理に合わせた米を選ぶという時代になる。米の袋に、この料理に合うという表示をどれだけできるかにかかってくる。
「男には誇りと夢、女には安定と小さな幸せ」この4つがそろうと店も家庭もうまくいく、という話を聴きました。
3人とも、その場で思いつきのようにどんどんしゃべっていくのだけど、持っている知識と経験から出てくる言葉はそれぞれが深くグッとくるものがありました。
三部
まあそういうことで、大変勉強になった集いでした。
そこで考えるのは、「何を話すか、どんな話し方をするか」よりも「何を経験してきたか」だよなあということ。
一芸に秀でる人の話は経験からにじみ出てくるので、言葉の奥にあるものに力があり一言一言が重い、それが聴くものに感動を与えるのだろう。
和尚など、口先だけで何か分かったような話をするけど、果たして心に響いているのか。頭の上を通り過ぎているだけではないのか、と考えてしまいました。
これから布教に向かうのに、なんだか出鼻をくじかれたような自信喪失になりかけています。
気が重いなあ。
今週はここまで。また来週お立ち寄りください。
三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ
今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ、第232回。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。
10月13日、日曜日。
一部
最上町赤倉の川沿いに避難勧告がでています。
お隣宮城県大崎市で川が越水して避難指示が出ました。まだ詳しい状況は分かりませんが、心配です。
今日は、法事4件を勤めて午後から北海道の予定でした。
ところが空の便も新幹線も止まっています。もう行きようがありません。
一日欠勤させてもらうことにしました。
むしろ台風で稚内まで飛ばされて行ったほうがよかったかも。
ということで、今日は法事で飲むことにしました。もう仕方ありません。
二部
9日水曜日、山形市で「『つや姫』デビュー10周年感謝の集い」がありました。
何を隠そう私、「やまがた特命観光・つや姫大使」に任命されています。なので、案内が来て暇だったので出席してきました。
知事や関係者、生産者はじめ、海外のつや姫大使も出席して盛大な集いでした。
第一部は、あの阿川佐和子さん、京都の料亭菊乃井の料理長村田吉弘さん、そして山形を代表するイタリアンシェフ奥田政行さんによるトークセッションでした。
これがなかなか面白かった。
つや姫の宣伝は当然なので省くとして、いろいろ勉強になりました。
まずは村田さん、村田さんは「甘い、辛い、酸っぱい、苦い」の世界の味に「うま味」という第5の味があることを広め、「和食」を世界遺産に牽引した一人だそうですが、その構想がすごいものでした。
50年後、アジアの人々の食生活が豊かになり食糧が足りなくなる。日本の労働人口が減って食糧自給率が下がり日本人は飢えていく。
今、和食がブームになって海外で12万3千軒の日本食レストランがある。その中には「これは日本食と違うやろ」というものもある。だけど、それをダメと言わず育てていくべきだ。だんだんまともな和食ができてくるだろう。
そうやって、米が輸出品として生産できるようになったら休耕地も減ってくる。日本人が飢えていくときに米があれば輸出を止めて食糧に回せばいい。
パンを食べればそれに合わせてサラダ、ワインを飲む。それらは輸入に頼ることになる。
ご飯を食べれば、味噌汁、漬物、そして酒。酒は酒米だ。
日本人の飢えを救うためにも米の味に慣れさせる必要がある。
新潟県の小学校で、子どもたちが田植えから稲刈りまでやって自分たちで育てたコシヒカリの給食を一緒に食べたときがあった。
「うまいなあ」というと子どもたちは「いや、家の米の方がうまい」と言った。「どうして?自分で作った米はうまいんじゃないの?」と聞くと「やっぱり米作りのプロにはかなわない」と言ったという話を披露してくれた。
そんな子どもたちが大人になれば、やっぱり米は新潟のコシヒカリだと思うだろう。
食の嗜好は遺伝しない。若いころのパン食が年老いてご飯にはならない。だから、子どもの時に米の味を覚えさせる必要がある。
つや姫の値段はご飯茶碗1杯で60円。安い。この味は120円でもいいくらいだ。
次に阿川さん、阿川さんは関東向けのつや姫のCMに出演したことでつや姫の応援者。
自然災害に遭って農作物がダメになったテレビに映る農家の人は笑っている人が多い。
それは、悲しすぎて笑うしかないというよりも、自然というものはそういうものだという諦観を持っているのだろう。
働き方改革というけれど、仕事というのは本来、夜も寝ないで苦労して働いたりそれが終わって感動したりという、不定型なものだろう。年間を通して9時から5時までというようなことばかりが働き方ではないはずだ。
農には哲学がある。そういう心を子どもたちに伝えていくことがこれからの人づくりではないか。
奥田さんからは、これからは、料理に合わせた米を選ぶという時代になる。米の袋に、この料理に合うという表示をどれだけできるかにかかってくる。
「男には誇りと夢、女には安定と小さな幸せ」この4つがそろうと店も家庭もうまくいく、という話を聴きました。
3人とも、その場で思いつきのようにどんどんしゃべっていくのだけど、持っている知識と経験から出てくる言葉はそれぞれが深くグッとくるものがありました。
三部
まあそういうことで、大変勉強になった集いでした。
そこで考えるのは、「何を話すか、どんな話し方をするか」よりも「何を経験してきたか」だよなあということ。
一芸に秀でる人の話は経験からにじみ出てくるので、言葉の奥にあるものに力があり一言一言が重い、それが聴くものに感動を与えるのだろう。
和尚など、口先だけで何か分かったような話をするけど、果たして心に響いているのか。頭の上を通り過ぎているだけではないのか、と考えてしまいました。
これから布教に向かうのに、なんだか出鼻をくじかれたような自信喪失になりかけています。
気が重いなあ。
今週はここまで。また来週お立ち寄りください。