なあむ

やどかり和尚の考えたこと

サンサンラジオ237 大人なんだから

2019年11月17日 05時00分00秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ
今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ、第237回。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

11月17日、日曜日。

一部
昨日は、22回目となった河北町環境を考える会恒例の100万人のキャンドルナイトでした。
都合で会場を宿用院にして、ソプラノ、フルート、ピアノ、チェロのアンサンブルコンサート。
本尊様をバックにしたクラシックも乙なものです。
私もチョイ役で出演しました。

二部
月曜日難産で苦しみました。出産がこんなに苦しいものだとは知りませんでした。
普段は一日に2回から3回普通に生んでいるので、これまでこんな経験はありませんでした。
ところが、何が原因かは知りませんが、詰まってしまいました。
出口のところで固まっているような感じです。
定期的に突き上げる(実際はつき下げるですが)陣痛?はやってくるのです。
しかし、最後の所で抵抗に遭って断念するという繰り返しです。
立ったり座ったり、朝から籠っていましたがうまくいきません。
密葬にも行かなければならず、葬儀の時間もあるので何とかしなければならないのです。
最後の手段と、カミさんに頼んでイチジクを買ってきてもらい、2本使ってようやく出産となりました。
生みの苦しみです。
カミさんに言わせると「お産はそんなものじゃない、裂けるんだから」と痛々しいお言葉。
世の母親方の苦しみをお察しします。

三部
大人というのは、子どものため、未来のために生きるものでしょう。それが大人というものでしょう。
大人のくせに自分のことばかりを考えるのは恥ずべきことです。
子どもは、したいことをして、欲しいもが手に入らないと暴れて、自己中心のわがまま勝手。それが子どもだから、子どもだからと許される。
大人なのに、子どものようにふるまってはなりません。
ましてや親は、子どもの踏み台になること、捨て石であることを喜びとするものではないですか。
自分の命は子どもに受け継がれているのですから、後は、その肥やしになればいいのです。
鮭をご覧なさい。
命がけで故郷の川を上り、産卵の後、その身を川に投げ出す。
一部は熊に食われ、動物や鳥、昆虫や微生物の餌となり、森を育て大地を豊かにする。
やがて、卵からかえった稚魚たちが暮らす川と海を生きやすい環境に整える。
それを自らの使命としているでしょう。
それはきっと喜びでもあるのでしょう。
鮭が遡上するのは、重力の法則で上から下へ流れ落ちる栄養分を山に返すためだという地球規模の意味もあるくらいです。
カマキリのメスは産卵の前にオスを食べる。残酷に見えるようだが、オスは恍惚に震えているに違いない。
何故人間は、大人になっても子どものように自分のことばかり考えてわがまま勝手に生きるのか。
自分のことなんかどうでもいいじゃないですか、大人なんだから。
グレタ・トゥーンベリさんは、それが見えて「あなたたちを許さない」と言っているのでしょう。
自然から学ばなければなりません。
自然はみんな、正直でまじめにまっすぐに生きています。
宮崎奕保禅師は、「自然はみんな黙っていいことをしている」とおっしゃった。
冗談で生きているものはありません。
口先だけでうまいことを言って、未来を破壊しているのは人間だけです。

来週、再来週は、南米ブラジルからお送りします。時差の関係で投稿の時間がズレるかもしれません。ご了承ください。

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。