なあむ

やどかり和尚の考えたこと

サンサンラジオ363 碇を下ろす

2022年05月01日 05時00分00秒 | サンサンラジオ
三ちゃんのサンデーサンサンラジオ。第363回。5月1日、日曜日。

昨日の朝、雪が積もっていました。
予報では降ると言っていましたがまさかと。
もう5月ですよ。
異常な温かさがあったり、気温の上下動が大きいです。体調に気をつけていきましょう。

27日、背中を痛めました。
状況を詳しくは言いにくいのですが、バックパックを背負った状態で仰向けに倒れ、首がガクンと後ろに落ちてむち打ちのような状態になりました。
その影響で背中の筋肉が肉離れのようになり、痛くて生活に支障をきたしています。
背中が痛むことがこんなに辛いのかと初めて知りました。
どこが痛くても辛いのは変わらないかもしれませんが、背中の筋肉はいろんなところにつながっていて、何をするにも痛いということを知ったのです。
ああ、ここをこうする動きにもこの筋肉を使うんだと、解剖学の実験をしているような感覚です。
木魚を使えないかなと思いましたがそれは何とか大丈夫でした。
それよりも息を吸うとちょっと痛みを感じるので、お経の声を出すのに万全ではない状態です。
パソコンの前に座っている間は問題ないのですが、下を向くのが辛いのと、立ち上がる時に難儀をします。
寝床で上向きに寝ているのが一番楽です。ただ、寝返りと、起き上がる時がやはりかなり時間がかかります。
どういう態勢から横になるのが痛くないのか、色々工夫してみています。
整形外科で診察してもらい骨には異常はないと。アイシングで炎症を抑え、筋肉が固まらないように徐々に動かしていくという診断です。

28日、母親が冬季間の施設入所から半年ぶりに戻って来て、在宅介護が再開しました。
介護度5なので、全くの寝たきりです。
朝晩の着替えとベッドから車椅子への移動と食事の介護が私の役割分担ですが、今の状態では抱き上げることもままならずカミさんに負担をかけています。
「こんな時にまったく」という愚痴もごもっともな言い分です。カミさんにとっては二人の介護状態ですから。
昨秋施設にお願いしてから、半年間全く面会もできませんでしたので、アルツハイマーもずいぶん進行したのではないかと覚悟していましたが、思いのほか状態が良く、朝に「おはよう」と声をかけると、ちゃんとしっかり「おはよう」と声を出して反応できるし、笑顔も出るようになりました。入所前より少し前に戻っているような気さえします。
時折ショートステイを使いながら、秋まで何とかやってみようと思っています。
いやー、今年は正月早々から転倒があり、もしかしたら今年はそんな年かと予想しましたが本当になりました。
天気の予報も自らの予報も侮れません。
やりたいこと、やらなければならないことはたくさんあるのに、しばらくはそろりそろりという生活が続きます。

今後この世界がどのように動くのか、全く予測が立ちません。天気予報とは違います。
よもや核兵器使用、世界大戦勃発などはないと思いますが、まさかこの時代に戦争が始まるとは思っていませんでしたから、それを考えると何が起こっても不思議じゃないのかもしれません。
コロナ感染症も続いています、本当に先の読めない時代です。
こうなると、周りの状況に左右されない、自己の確立が求められると思います。
周囲の情報に振り回され過ぎているような現代社会において、どっしりと構えて冷静な判断ができる自己を確立することは必要であり、それは強みともなるでしょう。もちろん、全く社会に影響されない自己などあり得ませんが。
テレビはあまり見ないので分かりませんが、SNSやWEBの情報は多種多様、乱雑雑多に入り混じり頭が混乱してしまうようです。
戦争、スポーツ、事故、ダイエット、政治、ラーメン、広告、殺人、お笑い、等々、ごちゃまぜに視界にあふれて、何が何だか分からなくなります。
そこから取捨選択して自分の気になる情報を手に入れるのでしょうが、その中にはいわゆるフェイクニュースも混ざっていて、興味を持っている人にはそういう情報だけ集まるような仕組みになっているようです。
一度覗いてみた商品の広告が繰り返し出てくるような。
乱雑に多種多様であるように見えて、実は情報が操作されている可能性もあります。
ですから尚のこと、情報を入れる前の自己をしっかりしておかなければならないと思うところです。
碇を下ろした船は、たとえ波間で漂っていたとしても流されるということはありません。
碇は信仰でしょうね。
人間の体で言えば、臍下丹田、そこに重心を置いて腰を落ち着ける。
腰が落ち着くと心もグラグラしない。それには坐禅が一番です。

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。