三ちゃんのサンデーサンライズ。第434回。令和5年9月17日、日曜日。
先週は相次いで二人の孫の1歳の誕生日でした。
まだ1年しか経っていないのかという感じもしますが、それでも生まれたばかりの赤子が歩きそうになるまで成長するのですから、子どもの1年は大きな時間です。
大人も同じ時間を過ごしているのですが果たして成長しているのか。
先日朝、半分目覚めたまどろみの中、唐突にタイの食べ物を思い出していました。
最初の海外がタイで、2か月間居たこともあり、タイは最も馴染み深い国です。
気温や文化、生活、人間性など、その国に親しみを覚える要素は色々ありますが、その国が好きと思うかどうかは食事によりますね。
私が最も好きな食べ物は、クイティオ・ナームです。
クイティオは米粉麺で炒め物にもしますが、ナーム(水)がつくと汁麺になります。
いわゆるラーメンの小麦粉麺のバーミー・ナームもありますが私はクイティオの方が好きです
タイは食事の時間というのがアバウトなので、街の食堂や屋台でいつでもどこでも食べられます。
麺の太さも選べ、トッピングする鶏肉や、豚肉、魚のすり身団子など具材も選べます。
そして味は薄味。なぜなら、自分で好みの味にするからです。
こういう店には必ず4種類の調味料が常備されています。
1,ナンプラー、ナム(水)プラ―(魚)で、しょっつると同じ魚醤。
2,粗挽きの赤唐辛子。
3,輪切りにした生唐辛子が入っている酢。
4,ザラメに近い砂糖。
タイ人は、クイティオにナンプラーをジョバジョバ、唐辛子を赤くなるほど、酢をドバドバ、砂糖をザクザク入れます。
基本的にタイ人は甘くて辛くて酸っぱいのが好きですね。タイのコーラは日本のと比べて格段に甘いです。
私もそれをマネてナンプラー、唐辛子、酢を入れますが、砂糖は遠慮しています。
サケオのカンボジア難民キャンプで活動していた時、近くのバンキャン村に宿舎兼事務所を設けていました。
一軒家を借りていたのですが、電気はあるけど水道がありませんでした。なので、水は雨水をドラム缶にためて歯磨きや食事に使っていました。
村のおばちゃんをメイドに雇って食事を作ってもらっていました。その夫は小学校の教頭先生でしたが、ほとんど一緒に住み込んでいて、「お父ちゃん」「お母ちゃん」と呼び、3人の娘もしょっちゅう顔を出していたので家族のようにつき合っていました。
お母ちゃんは「キンカオ!キンカオ!」と叫んでいました。キン(食べる)カオ(ご飯)で、「ご飯だよ」と呼んでいたのです。
ある時、そのお母ちゃんの顔が見えず、調理場ではお父ちゃんがフライパンと格闘していました。
「お母ちゃんは?」と聞くと、トイレに籠っていると。
どうも下痢をしているということなので、団体の車で街の病院に連れていくことになりました。
その診断は「細菌性の下痢」。
「え?細菌性の下痢って、赤痢とかみたいなやつ?」「ということは、その人が作ってくれた食事を食べていたオレたちも罹るよね?」と覚悟をしました。
冷蔵庫はあって、雨水を沸かして瓶に入れて冷蔵庫で冷やして飲んでいたのですが、瓶の中を見ると時折ボーフラが上下していたことがあって、「お母ちゃん、ちゃんと煮沸しなけりゃダメじゃないか」と注意したこともあったのです。
ところが、その後日本人ボランティアの誰一人下痢をする者はいませんでした。
こんなことがあったと聞きました。
タイ人が日本に来た時、魚屋で「この魚は何ですか」と聞いた。
魚屋さんが「金目鯛」と答えるとキョトンとしていた。
タイ語でキン(食べる)メ(マイを縮めた言い方、否定のnot)ダイ(可能can)という意味なので、「キンメダイ」は「食べられない」となるのです。「この魚食べられないの?」とキョトンとしていたという訳です。嘘か真か分からない話でした。
ついでにもう一つ、ドリフターズのメンバーだった荒井注さんがタイ人に「チュウ(名前)アライ(何)?」あなたのお名前はと聞かれ「ちゅう・あらい」と。
名前を聞かれて「名前は何?」と答えたという、これも本当か嘘か分からない話でした。
朝のまどろみ中で、食事から色んなタイの思い出に浸っていました。
それにしても、クイティオ・ナームはおいしそうだった。
おいしいは「アロイ」強調するとその後に「マー」がつきます。更に強調する場合はマーの前に「マック」がつきます。
「アロイマックマー」なクイティオがクイタイ。
今週はここまで。また来週お立ち寄りください。
先週は相次いで二人の孫の1歳の誕生日でした。
まだ1年しか経っていないのかという感じもしますが、それでも生まれたばかりの赤子が歩きそうになるまで成長するのですから、子どもの1年は大きな時間です。
大人も同じ時間を過ごしているのですが果たして成長しているのか。
先日朝、半分目覚めたまどろみの中、唐突にタイの食べ物を思い出していました。
最初の海外がタイで、2か月間居たこともあり、タイは最も馴染み深い国です。
気温や文化、生活、人間性など、その国に親しみを覚える要素は色々ありますが、その国が好きと思うかどうかは食事によりますね。
私が最も好きな食べ物は、クイティオ・ナームです。
クイティオは米粉麺で炒め物にもしますが、ナーム(水)がつくと汁麺になります。
いわゆるラーメンの小麦粉麺のバーミー・ナームもありますが私はクイティオの方が好きです
タイは食事の時間というのがアバウトなので、街の食堂や屋台でいつでもどこでも食べられます。
麺の太さも選べ、トッピングする鶏肉や、豚肉、魚のすり身団子など具材も選べます。
そして味は薄味。なぜなら、自分で好みの味にするからです。
こういう店には必ず4種類の調味料が常備されています。
1,ナンプラー、ナム(水)プラ―(魚)で、しょっつると同じ魚醤。
2,粗挽きの赤唐辛子。
3,輪切りにした生唐辛子が入っている酢。
4,ザラメに近い砂糖。
タイ人は、クイティオにナンプラーをジョバジョバ、唐辛子を赤くなるほど、酢をドバドバ、砂糖をザクザク入れます。
基本的にタイ人は甘くて辛くて酸っぱいのが好きですね。タイのコーラは日本のと比べて格段に甘いです。
私もそれをマネてナンプラー、唐辛子、酢を入れますが、砂糖は遠慮しています。
サケオのカンボジア難民キャンプで活動していた時、近くのバンキャン村に宿舎兼事務所を設けていました。
一軒家を借りていたのですが、電気はあるけど水道がありませんでした。なので、水は雨水をドラム缶にためて歯磨きや食事に使っていました。
村のおばちゃんをメイドに雇って食事を作ってもらっていました。その夫は小学校の教頭先生でしたが、ほとんど一緒に住み込んでいて、「お父ちゃん」「お母ちゃん」と呼び、3人の娘もしょっちゅう顔を出していたので家族のようにつき合っていました。
お母ちゃんは「キンカオ!キンカオ!」と叫んでいました。キン(食べる)カオ(ご飯)で、「ご飯だよ」と呼んでいたのです。
ある時、そのお母ちゃんの顔が見えず、調理場ではお父ちゃんがフライパンと格闘していました。
「お母ちゃんは?」と聞くと、トイレに籠っていると。
どうも下痢をしているということなので、団体の車で街の病院に連れていくことになりました。
その診断は「細菌性の下痢」。
「え?細菌性の下痢って、赤痢とかみたいなやつ?」「ということは、その人が作ってくれた食事を食べていたオレたちも罹るよね?」と覚悟をしました。
冷蔵庫はあって、雨水を沸かして瓶に入れて冷蔵庫で冷やして飲んでいたのですが、瓶の中を見ると時折ボーフラが上下していたことがあって、「お母ちゃん、ちゃんと煮沸しなけりゃダメじゃないか」と注意したこともあったのです。
ところが、その後日本人ボランティアの誰一人下痢をする者はいませんでした。
こんなことがあったと聞きました。
タイ人が日本に来た時、魚屋で「この魚は何ですか」と聞いた。
魚屋さんが「金目鯛」と答えるとキョトンとしていた。
タイ語でキン(食べる)メ(マイを縮めた言い方、否定のnot)ダイ(可能can)という意味なので、「キンメダイ」は「食べられない」となるのです。「この魚食べられないの?」とキョトンとしていたという訳です。嘘か真か分からない話でした。
ついでにもう一つ、ドリフターズのメンバーだった荒井注さんがタイ人に「チュウ(名前)アライ(何)?」あなたのお名前はと聞かれ「ちゅう・あらい」と。
名前を聞かれて「名前は何?」と答えたという、これも本当か嘘か分からない話でした。
朝のまどろみ中で、食事から色んなタイの思い出に浸っていました。
それにしても、クイティオ・ナームはおいしそうだった。
おいしいは「アロイ」強調するとその後に「マー」がつきます。更に強調する場合はマーの前に「マック」がつきます。
「アロイマックマー」なクイティオがクイタイ。
今週はここまで。また来週お立ち寄りください。