なあむ

やどかり和尚の考えたこと

0を生きる

2013年08月23日 21時40分15秒 | ふと、考えた

毎日雨ばかりが続くと、カラッと晴れた青空を切望します。

ようやく晴れ渡り毎日暑い日が続くと、少しは雨が降ってくれることを願います。

酷暑が連続すれば、早く涼しくならないかと思います。

かといって肌寒くなれば、暑かった日々を恋しく感じます。

そんな風に私たちは1年を過ごしています。

お盆が過ぎれば、今年の残された月日を数えます。

「今年もあと4か月か」

でもそれは、来年がまたやってくると思っているからですね。

来年が必ずやってくるなどという保証はどこにもないのに、なんとなくそう思っているから、「今年も残すところあと4か月」などとのんきなことを考えてしまうのです。

雨が続いて天気を望むのも、暑い日が続いて秋を望むのも、梅雨も夏も来年またやってくると思うからです。

余命半年の命に来年の夏も秋もありません。

「今」という季節を今生限りだと受け止めれば、過去の季節に振り回され、未来の天候に気をもむ必要はありません。

人との出会いも同じです。

過去の出来事にとらわれ、未来のつきあいを心配するのは無意味なことです。

常に今は、過去のゴールであり、未来のスタート地点です。

この0(ゼロ)の地点をどう生きるのか、それ以外の命題はありません。

「前後裁断」。これで楽になれる。


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