なあむ

やどかり和尚の考えたこと

大震災120 福島の犠牲に報いるには

2012年04月22日 17時38分52秒 | 地球環境

昨晩は「河北町環境を考える会」の総会でした。

総会といっても、わずかな会員で、会費もないので1年間の事業と決算の報告、今年度の計画などをご披露する程度です。

それが終わって、恒例の講演があるのですが、今年のゲストは、福島市の住職渡辺祥文さん、私の同級生でもあります。

曹洞宗の特派布教師、人権相談員をお勤めで、全国を駆け回っておられます。

福島の現状、原発の被害についてお聞きすべくお招きしたのでした。

その内容は予想をはるかに超える厳しさで、これがどこか遠くの国で起こっていることではなく、すぐ隣で、今起こっている現実なのだと、改めて戦慄させられました。

まずはお招きして生の声をお聞きすることも大事なことなのですが、そのままで終わってしまっては対岸の火事になってしまいかねません。

次は、我々が福島に入ってそこに住んでいる人々と同じ空気を吸い、肌で感じ、同じものを食べて自分の問題にしていかなければなりません。

便利さと快適さを追い求めてきた裏腹にこんな危険が潜んでいたことを、我々は思い知らされたわけですが、その犠牲を福島の人々にだけ押しつけしまっては罪です。

日本全国民が自らのライフスタイルを変え、価値観を変えることによってのみ、福島の人々の犠牲に報いることができると強く思います。

国は、原発を再稼働させることに躍起です。そのためには、原発が安全であることにしなければなりません。

そのためには、今まさに苦しんでいる福島の人々ことをなるべく見えないようにしておこうという意図がありありです。

ですから、今福島で何が起こっているのかは、知ろうとしなければ分かりません。見ようとしなければ見えません。

渡辺さんもどこへでも真実を話しに行きますとおっしゃっています。渡辺さんだけではありません。まずは福島の人の話を聞こうではありませんか。

そして、みんなで福島を訪ねようではありませんか。環境を考える会でも近く企画を立てます。ご参加下さい。

昨日はそれに先立ち、最上町で新たな福島支援の実行委員会がありました。それについては別項でUPします。


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