むき出しの下半身は、うら若き天使たちの真ん中で晒し者です。
立派なものならまだしも、元々控えめな上に、麻酔のせいか、小学生が水に入ったような状態になっていました。まな板の鯉ならぬ、ナメクジに塩です。
露出したままの男の子を不憫に思ってか、熟練の看護婦さんが私の手を取って自分で隠すように導いてくれました。
感覚のある上半身で、感覚のない下半身を触るのは、他人のものを触っているような触感で、不気味でした。
更に看護婦さんは気を遣ってくれて、男の子の上に見えないようにガーゼを当ててくれてくれました。その気遣いが哀れです。それほどかわいそうですか。そう、恥ずかしいよね。自分がかわいそう過ぎます。
手術室に先生の冷徹な声が響きます。
「バキューム」
きれいになったはずのお腹ですが、更に残ったものを完全に吸い出します。
下半身に感覚はありませんが、音だけは聞こえます。
ギューンという音と、ビチャビチャと吐き出される汚い音。
もうどうにでもしてくれと、開き直っていましたが、あまりにもみじめな状態に、血の気が引いていきました。
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私のはさみ痔件とは比べ物にならないほどの、辛い辛い思いをされていたのですね・・・・
あまりの切なさに、言葉がありません・・・・・(T_T)