期日前投票を日曜日に済ませた。市長選・衆議院選挙小選挙区・比例区・国民審査と流れに沿った投票を強いられる。4つの選挙・審査をこなすほどには誰も記憶力はない。
私ですら、市長選立候補者・小選挙区立候補者の名前など全部は覚えていない。当然投票する人間各1名を覚えていくが、投票箱の前に行くとちょっくら正しく記載したか自信はなくなる。
まして比例区と国民審査になるとおたおたがひどくなる。自由民主党と自民党、かたや民主党と民主、民主という共通の漢字二文字があるともはや頭は誰しもがパニックになろうというもの。その上、国民審査の9名もの名前の羅列を見せられたら、どうしようもなくなろう。事前に公報を見ても、それだけで判断し、×つける複数を覚えるなんてできない。辞退・棄権もできるがそんなことを言っていては流れの中で、皆に白い目で睨まれること、確実である。
多くの人が国民審査の投票用紙を渡されるにいたって、あわてて記載振りするふりをして白票とするか、適当にいい加減に○をつけて投票することは目に見えている。
多くの最高裁判事が自民党の内閣によって選ばれたのなら、今回政権選択ということで自民党以外に投票した人は基本的には全員×にしなければおかしいことになる。国民審査のあり方は再検討の余地十分ありと思う。
今回の選挙、自民党候補者はもはやなりふりかまわず、民主党批判の絶叫に陥った。謀略的で非理性的・非論理的な他党派批判は、その党派・政治集団にとっては自殺行為であり、大衆性の放棄である。
これは70年代新左翼の内ゲバと同じである。自民党は「大組織である労働組合、特に公務員労働組合におんぶに抱っこの民主党」「大量の開発途上国からの移民を受け入れ、日本を危うくする民主党」との主張が前面に出てきた。
自民党の政治主張・政治経歴を訴えるのではないネガティブキャンペーン、誰もが眉をひそめる。日本共産党が散々実践し、敗北してきた経験を踏襲している。
はっきり言ってこれで今回の自民党のなだれをうった敗北は自明となった。後は敗北の責任のなすりあいがはじまり、内ゲバ、内部抗争が始まろう。
溺れた犬はさらにたたいて水に沈めるのが政治闘争の原則、というならば自民党に情けをかけてはいけないことになる。
同時に民主党も政権を取るとともに、大量当選者同士での主導権争いが勃発する。省庁の組織を動かす力量のある議員がどれだけいるか、はっきりいって心もとない。「官僚」といって切り捨てるだけの政策立案・遂行能力が備わっていないことに自覚的に、自らの能力を高めていく議員がどれだけ生まれるか、本当の意味での政権交代はこれからである。「官僚はだめ」といっているうちは楽であり、無責任である。「自分ならこうする」「自分の思う方向に仕向ける」ことの能力が問われるはずだ。
もうひとつ、幸福実現党なるトンデモ党派が立ち上がった。大量の立候補者と大量の車・宣伝・動員をこなしつつ、選挙の継続で内紛が出た。
政治集団、現場での行動隊というのは、特に選挙の実戦部隊は反応の大きさや愛想笑いを真実のものと思い込みやすい。選挙というものはこの幻想・思い込みとの葛藤を経ない限りうそっぼい。また情勢を客観的に分析できる中央段階の幹部と末端との意識の乖離もおきやすい。手綱捌ききの見せ所であるはず。こんな右往左往をしていたら、足元を見透かされる。戦わずして敗北が明確となった「幸福」に心より送別・お悔やみを!
私ですら、市長選立候補者・小選挙区立候補者の名前など全部は覚えていない。当然投票する人間各1名を覚えていくが、投票箱の前に行くとちょっくら正しく記載したか自信はなくなる。
まして比例区と国民審査になるとおたおたがひどくなる。自由民主党と自民党、かたや民主党と民主、民主という共通の漢字二文字があるともはや頭は誰しもがパニックになろうというもの。その上、国民審査の9名もの名前の羅列を見せられたら、どうしようもなくなろう。事前に公報を見ても、それだけで判断し、×つける複数を覚えるなんてできない。辞退・棄権もできるがそんなことを言っていては流れの中で、皆に白い目で睨まれること、確実である。
多くの人が国民審査の投票用紙を渡されるにいたって、あわてて記載振りするふりをして白票とするか、適当にいい加減に○をつけて投票することは目に見えている。
多くの最高裁判事が自民党の内閣によって選ばれたのなら、今回政権選択ということで自民党以外に投票した人は基本的には全員×にしなければおかしいことになる。国民審査のあり方は再検討の余地十分ありと思う。
今回の選挙、自民党候補者はもはやなりふりかまわず、民主党批判の絶叫に陥った。謀略的で非理性的・非論理的な他党派批判は、その党派・政治集団にとっては自殺行為であり、大衆性の放棄である。
これは70年代新左翼の内ゲバと同じである。自民党は「大組織である労働組合、特に公務員労働組合におんぶに抱っこの民主党」「大量の開発途上国からの移民を受け入れ、日本を危うくする民主党」との主張が前面に出てきた。
自民党の政治主張・政治経歴を訴えるのではないネガティブキャンペーン、誰もが眉をひそめる。日本共産党が散々実践し、敗北してきた経験を踏襲している。
はっきり言ってこれで今回の自民党のなだれをうった敗北は自明となった。後は敗北の責任のなすりあいがはじまり、内ゲバ、内部抗争が始まろう。
溺れた犬はさらにたたいて水に沈めるのが政治闘争の原則、というならば自民党に情けをかけてはいけないことになる。
同時に民主党も政権を取るとともに、大量当選者同士での主導権争いが勃発する。省庁の組織を動かす力量のある議員がどれだけいるか、はっきりいって心もとない。「官僚」といって切り捨てるだけの政策立案・遂行能力が備わっていないことに自覚的に、自らの能力を高めていく議員がどれだけ生まれるか、本当の意味での政権交代はこれからである。「官僚はだめ」といっているうちは楽であり、無責任である。「自分ならこうする」「自分の思う方向に仕向ける」ことの能力が問われるはずだ。
もうひとつ、幸福実現党なるトンデモ党派が立ち上がった。大量の立候補者と大量の車・宣伝・動員をこなしつつ、選挙の継続で内紛が出た。
政治集団、現場での行動隊というのは、特に選挙の実戦部隊は反応の大きさや愛想笑いを真実のものと思い込みやすい。選挙というものはこの幻想・思い込みとの葛藤を経ない限りうそっぼい。また情勢を客観的に分析できる中央段階の幹部と末端との意識の乖離もおきやすい。手綱捌ききの見せ所であるはず。こんな右往左往をしていたら、足元を見透かされる。戦わずして敗北が明確となった「幸福」に心より送別・お悔やみを!