Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

道州制2

2009年08月16日 13時30分05秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 お盆になってようやく夏らしくなった今年の天候不順。選挙の夏、いらだつことばかりでせっかく始めたブログが、いらいらの悪口雑言の場となってしまった。
 反省。
 そう、道州制で悪口雑言を書いたが、果たしてタレント知事のパフォーマンスもマスコミからは隠れ始めた。
 そして全国町村会は道州制に反対の立場を明確にした。全国市長会は7割の市長が賛成のようだが、基礎自治体としての立場が確保ないし拡充されることを前提に道州制に対する見解を4年前に示している。
 道州制が自治体となることが前提だろうが、地方自治体、特に町村レベルでは死活問題であることは容易に想像できる。県との関係が州との関係となるならば、人や情報の流れの確保も含め、希薄となったり時間と金がかかるようになれば、それだけで市町村への圧迫となる。
 浮ついた、大都市圏だけの地方分権論議、マスコミ受けのする論議だけはやめてもらいたいものである。地方自治・分権に限らず、社会の制度設計は、中心・平均を見つめてつくるよりも、もっと下位の状況を分析しそれをすくい上げるものでなければ意味はない。この間の年金制度の将来性ももうだが、出生率も掛け金も下位の予想に基づかなければ今の時代に長期展望は見つけにくい。
 マスコミもタレント知事もそんな先のことを責任をもって考えてなんかいない。
 横浜市長を放り出した中田宏など、道州制と基礎自治体の間で、媒介的に提言しなくてはいけない立場にもかかわらず、道州制を声高に言い続けるなど、犯罪的であろう。本来なら都道府県の権限・財源を市町村におろすことを知事会とやりあわなくてはならない立場ではないのだろうか。この人は自治体の立場ではなく、国政への足がかりとしてしか市長の立場を捉えていないのだ。

本日の読書
「縄文の生活誌」(岡村道雄、講談社学術文庫版「日本の歴史01」)の5章から8章まで。