昨日スマートステラという星座観測用のアプリをダウンロードしてみた。ずいぶん便利なアプリである。星を楽しむにはもってこいであろう。
暗い中で星座早見表を目を凝らしていた小学校の時に比べたら、こんなに楽しいアイテムがあることが信じられない。
しかし星の観測を止めて40数年、こんなにも何もかにも忘れてしまうものなのか。星座の名は覚えていても、位置関係はシドロモドロ。一等星の名も、一生懸命覚えた特徴的な連星や変光星、星雲などすぐには出てこないし、ほとんど忘れている。情けないことはなはだしい。名前が出てこないのでいらいらしてしまう。
まあ一度捨て去った世界である。封印した力と断念の仕方が自分なりに強引だったから、やむを得ないのかもしれない。自然な忘却ではなかったから。でも最近無性に懐かしくなることが年に数回ある。今は封印し続ける必要は無いのだが、素直には楽しめない自分を否定できない。このままにしておくしかない。
嫌なことがフラッシュバックように頭の中を掻き乱す。クラシック音楽でいうと、ベートーベンの交響曲を聞いている時にそんな状態になる。しかし、もっとつらい。クラシック音楽の場合、室内楽という別の道から通り抜けられるが・・・・。そしてこの場合は少しずつ頭の中のこだわりの元ともいうべき小さな核が溶けてきている。40数年いろいろあったけど聞き続けてきたり、手放さなかったものがあったからだと思う。聞く曲を大編成の音楽中心だった昔に比べて、小編成の室内楽に、さらに独奏へと移しながら聞き続けてきた。あるいは叫びや咆哮のような音楽から祈りや瞑想の曲へ変えたことも功をそうしたかもしれない。時々大編成の曲を聴くようになっても、その鋭い音が自分に突き刺さらなくなってきた。
星を見る時、その青い光が私を射すくめるようなことがなくなるのは何時のことだろう。それまで生きているだろうか。半年前、オーロラツアーを思い切って言い出しっぺになってみたが、あの光は私を押しつぶさないだろうか。不安が頭の中の石灰化したある部位をつついている。私が抱えているかもしれないごくごく小さい不発弾。影響はまったくないかもしれない。念のため古い友人たちとのツアーにしたが、それは正しかったのだろうか?
夜にこんなことを考え続けてしまった。他人には到底理解できないこんなことを書き続けても意味のあることではない。単なる意識の乱れで終わるだけかもしれない。
ふと、正気に戻ってみたらこのアプリの値段が1000円となっていた。毎月これを支払うのはつらい。夏場に山に行くときなどだけに限ってそのときだけインストールする方が良いようだ。そしてこの時、頭の中に巣食っている小さなかたまりがほぐれて溶けだす要因になればいい。
取り留めない、思いが駆け巡った夜であった。
【訂正】
このスマートステラというアプリ、毎月1000円ではなく、1000円/1回ということであった。関係者から訂正の申し出があった。大変申し訳ありませんでした。お詫びして訂正いたします。1回の支払でずっと追加料金無しで使用できるとのことです。
暗い中で星座早見表を目を凝らしていた小学校の時に比べたら、こんなに楽しいアイテムがあることが信じられない。
しかし星の観測を止めて40数年、こんなにも何もかにも忘れてしまうものなのか。星座の名は覚えていても、位置関係はシドロモドロ。一等星の名も、一生懸命覚えた特徴的な連星や変光星、星雲などすぐには出てこないし、ほとんど忘れている。情けないことはなはだしい。名前が出てこないのでいらいらしてしまう。
まあ一度捨て去った世界である。封印した力と断念の仕方が自分なりに強引だったから、やむを得ないのかもしれない。自然な忘却ではなかったから。でも最近無性に懐かしくなることが年に数回ある。今は封印し続ける必要は無いのだが、素直には楽しめない自分を否定できない。このままにしておくしかない。
嫌なことがフラッシュバックように頭の中を掻き乱す。クラシック音楽でいうと、ベートーベンの交響曲を聞いている時にそんな状態になる。しかし、もっとつらい。クラシック音楽の場合、室内楽という別の道から通り抜けられるが・・・・。そしてこの場合は少しずつ頭の中のこだわりの元ともいうべき小さな核が溶けてきている。40数年いろいろあったけど聞き続けてきたり、手放さなかったものがあったからだと思う。聞く曲を大編成の音楽中心だった昔に比べて、小編成の室内楽に、さらに独奏へと移しながら聞き続けてきた。あるいは叫びや咆哮のような音楽から祈りや瞑想の曲へ変えたことも功をそうしたかもしれない。時々大編成の曲を聴くようになっても、その鋭い音が自分に突き刺さらなくなってきた。
星を見る時、その青い光が私を射すくめるようなことがなくなるのは何時のことだろう。それまで生きているだろうか。半年前、オーロラツアーを思い切って言い出しっぺになってみたが、あの光は私を押しつぶさないだろうか。不安が頭の中の石灰化したある部位をつついている。私が抱えているかもしれないごくごく小さい不発弾。影響はまったくないかもしれない。念のため古い友人たちとのツアーにしたが、それは正しかったのだろうか?
夜にこんなことを考え続けてしまった。他人には到底理解できないこんなことを書き続けても意味のあることではない。単なる意識の乱れで終わるだけかもしれない。
ふと、正気に戻ってみたらこのアプリの値段が1000円となっていた。毎月これを支払うのはつらい。夏場に山に行くときなどだけに限ってそのときだけインストールする方が良いようだ。そしてこの時、頭の中に巣食っている小さなかたまりがほぐれて溶けだす要因になればいい。
取り留めない、思いが駆け巡った夜であった。
【訂正】
このスマートステラというアプリ、毎月1000円ではなく、1000円/1回ということであった。関係者から訂正の申し出があった。大変申し訳ありませんでした。お詫びして訂正いたします。1回の支払でずっと追加料金無しで使用できるとのことです。