Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

読了「1時間でわかるカラヴァッジョ」

2021年06月02日 21時43分27秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

   

 バロック美術の創始者といわれ、クールベが高く評価したというカラヴァッジョ。その作品を解説した「1時間でわかるカラヴァッジョ」(宮下規久朗)を読み終わった。カラー図版がほとんどで作品解説としては見ごたえも、読みごたえもある。
 私はその描く人物の表情かいまひとつピンとこないでいる。今でも少年の呆けたような表情は作品の力を削いでいると思う作品がいくつもある。
 しかし最近は、生々しく振舞う現実の人間らしい表情を見せる作品があることもようやく分かってきた。短い生涯の中で緊張感あふれる時間を生きたカラヴァッジョという破天荒な人間像は、自分にはとてもそれを追随することはできないが、どこかで惹かれる生き方でもある。

 聖書という題材を扱った作品群を描きながら、人を傷つけ、人を殺め、身を滅ぼしていくカラヴァッジョという人間像、どのように私の中で消化し、再構成したらよいのだろうか。


横浜開港記念祭の花火

2021年06月02日 20時18分16秒 | 読書

   

 本日も昼間からぐずぐずと時間を過ごした。ベッドで横になりながら「1時間でわかるカラヴァッジョ」を読み、第2章を見終えた。

 14時ころに少しは体を動かそうと、妻と外出。曇り空のもと、横浜駅まで歩いてコーヒータイム。久しぶりに駅ビルの中に入ってみたが、人はガラガラ。特に地下のレストラン街は閑古鳥が鳴いていた。
 横浜駅は中央の地下の東西自由通路とその周辺の商店や家電量販店・スーパーなどは人通りが激しいが、外れると閑散としている。結構人の流れや混雑度に落差があることをあらためて実感した。

 本日は横浜は開港記念日で短時間の花火。久しぶりにみなとにあがる花火を見ることができた。団地の人も大勢見に出て来ていた。


接種で東京に流れた横浜市民

2021年06月02日 10時18分30秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 昨日こんなニュースがネットに上がっていた。

大規模接種、横浜の高齢者が集中 地元での予約取れず?
                      https://asahi.com/articles/ASP6162VZP61UTFK014.html?twico
新型コロナワクチンの「大規模接種センター」の東京会場の予約に、横浜市の高齢者が一気に応募していました。約50分間で7160回分。予約可能だった数の半分を押さえた計算です。なぜ横浜だったのでしょう。

 いかに横浜のシステムが繋がらないか、実態に合っていないかを証明している。横浜市民はあまりのひどさに、東京に流れていったのであろう。
 何しろ5月17日からの65歳以上を対象にしたネット予約は開始時間の10分前にアクセスしてやっと接続したのが10時過ぎ。そのときにはすでにすべて埋まっていた。さらに翌週の24日の予約再開が一方的に6月7日まで延期になってしまった。
 あとはシステムを介した個別接種の電話予約もまったく繋がらず。直接病院へ連絡する個別接種も、電話が集中し、各病院の業務に支障が出た模様。そのために公表を辞退する病院が続出する始末。その上、協力金を横浜市が支払わないといい出した。
 全体を把握する立場ではないが、集団接種の割合が少なすぎることと、直接予約の個別接種の割合が個々の病院の能力を無視して多すぎることが原因の様に思われる。集団接種の会場設定と、スタッフ確保に失敗したということなのであろう。
 また「高齢者」でも90歳以上を日時指定で接種券を送付したり、外出できない人への訪問接種、かかりつけ医の連携、接種従事者の掘り起こしなど丁寧な制度設計などいろいろと思いつくことはたくさんある。そんな努力の跡が見えないまま、「超大規模都市」のデメリットばかりが目立ってしまった。横浜という日本で一番人口の多く、歴史も長い政令指定都市が、そのメリットを発揮するようなシステムを作れなかったことは、情けないと思う。
 職員数が人口当たりきわめて少ないということは、このような緊急の事態に対処できるゆとりがまったくないという、これまでの人事政策の失敗だと私は思う。ゆとりのない日常に追われていては、応用力も発揮できない。これは何も自治体に限らず、企業なども含め組織全般に当てはまると思う。