Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「ハムレット」(松岡和子訳)

2021年06月08日 21時47分34秒 | 読書

 「近代絵画史(上)」の序言に
「“雀一羽落ちるのも神の摂理”というのは、ハムレットのセリフであるが、一見わけのわからないような抽象絵画や、怪物のようなシュルレアリスムの作品が登場してくるのにも、‥歴史の摂理がはたらいている。その歴史の跡をたずねてみることは、現代美術の「豊かな混沌」を理解する上で、いささかの手がかりを与えてくれる」
という一文があった。
 思わず、家にあったシェークスピアのハムレットをめくってみたが、すぐにはその箇所が出てこない。めくっているうちに面白くて、嵌ってしまった。

 ハムレットは中学生の頃に「リア王」の一部が国語の教科書に載っていて、リア王・マクベス・ハムレットを読んでみた。高校生の頃にももう一度読み直した。30代の頃には歴史劇を白水社の小田島雄志の訳で読んだ。これはもう古書店に行ってしまった。
 喜劇などは読んでいない。しかしどの作品も大まかな筋は覚えていても、細部はまったく記憶に残っていない。私の乱読主義の悪いところである。

 ということで、「近代絵画史」と並行してハムレットを読み直している。やはり、物語の中に引き込む力はすごいものである。今回は数年前に購入した、ちくま文庫の松岡和子訳で読んでいる。


「近代絵画史(上)」から 1

2021年06月08日 20時23分48秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 午後遅く出かけてナメクジ用の殺虫剤を購入したのち、そのままウォーキング&珈琲タイムと若干の読書タイム。昨晩に引き続き「近代絵画史(上)」(高階秀爾、中公新書)の第1章と第2章を読んだ。

「(古典主義に対し)何にもまして個人の感受性を重んじたロマン主義は、美の規範を否定し、このヒエラルキーを打破したと同時に、それぞれの芸術家の個性に根ざしたさまざまの「美」を生み出した。‥すべての人間は、その理性を通じて共通の世界に結ばれているという古典主義的考え方が登場してきたとき、様式上の統一性を失った「近代」絵画というものの誕生が約束された‥。「近代」は少なくともその精神において、ロマン主義の落とし子だと言わなければならない‥。」(第1章「近代絵画の始まり」)

「ロマン主義は、一般の社会の通念に故意に逆らうものを求め、未知の、非現実的世界に憧れた。極端な場合には、徹底した自我の尊重や反社会的態度となって現れてくるが、そこまで「革命的」でない場合には、ロマン主義特有の「現実逃避」というかたちをとって歴史の上に登場してきた。」(第2章「ロマン派の風景画」)

 このように近代絵画の元が、「ロマン主義」絵画にさかのぼることを表明している。

 


ナメクジ

2021年06月08日 19時51分30秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 北側の窓ガラスをきれいにしていたら、ナメクジが這いまわった跡が多数見つかった。窓ふきをして初めて気が付いた。そして拭くだけでは取れない。試に60度のアルコール(調理器具消毒用)のもので拭くときれいになった。
 今年はナメクジがとても多いと感じていたが、ここまで這いまわっていたことに驚いた。アルミサッシの溝にはナメクジのものと思われる糞もたくさん見つけた。これでレールをかいくぐって入ってきた2匹の侵入場所が特定できた。
 あわてて近くのドラッグストアに出かけて、壁とサッシの溝に吹き付けることのできる薬剤を購入してきた。スプレー式で成分はリンゴ酸とエチルアルコールと水と表示されている。リンゴ酸があれば手作りでできるかもしれないが、700円ほどなので特に高いというふうには思わなかった。
 明日さっそく散布してみる予定である。