Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「図書12月号」から その3

2022年12月03日 23時01分29秒 | 読書

 新宿までの電車の中で読んだもの。

・ゆうやけ七色             近藤ようこ

・寓話                 岡村幸宣
・・体験を拠り所とする想像力は、否応なく遠ざかりつつある。「記憶の継承」がメディアが取り沙汰されるのは、そんな危機意識のあらわれだろう。一方で、歳月によって記憶が遠ざかるのは自然なことだ。体験者の証言はかけがえのない意味を持つが、他者がそれをなぞるだけでは、記憶の鮮度は失われていく。「継承」とは、記憶の意味を理解し、思索を深めると同時に、そこから見出せる問題意識を更新し続けることだと思う。
ものごとにはかならず終わりがある。けれども人々の心には、確かな記憶となって残り続ける。美術家の心のなかにも、この場所を通過したという記憶と手ごたえは残されるだろう。大切なのは、その試みを、途絶えさせずに続けていくことだ。

 今月号は16編中12編で読了。



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