Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「図書12月号」

2021年11月29日 22時53分12秒 | 読書

 本日目を通したのは、次の4編。

・[表紙]「四月馬鹿」という証明カード    司 修

・「迷惑」な話               清水克行
「「迷惑」という“ことば”。現代語なら「不快」や「拒絶」のニュアンスをともないが、中世では「困惑」といった意味合いが強い。漢字自体が「迷い惑う」という意味だから、そちらのほうが本義だったはずである。‥狂言が実態以上に“反権力”や“反権威”の文芸と評されるのに、この「迷惑」という“ことば”も一役買っているのではないだろうか。‥それがときに現代人の過去を見る眼を曇らせる。」

・福田さんの深い思い           及川祥一
 こんな文章が図書に掲載されるとは‥、というのが第一印象。それは読後も変わらない。福田赳夫の人となりを紹介するのは、いい。しかし今の報道のあり方と当時の報道のあり方を比較検討してはいかが?というのが感想である。それができて初めて「ジャーナリスト」なのだと思う。単なる自慢話の水準でしかない。

・幽霊たちの声              岡村幸宜
「丸木美術館で働くことを決意した。丸木俊が世を去った翌年のことだった。最初の学芸員として、一から仕事を立ち上げていく試みだった。‥「原爆の図」の近くに身を置いて、美術館の扉を開き続けることで、世界がどのように見えてくるかを知りたいと思ったのだ。」
 「美術館の扉を開く」シリーズの1回目ということであるる。今後に期待したい。次回以降も目を通したい。



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