Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

夜寒

2020年10月09日 22時50分41秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 大雨・強風注意報が出ている。
 本日の最高気温は17時過ぎの15.5℃。昨日よりも0.1℃低い。昨日動揺11月下旬並みの気温である。
 雨は時間雨量20ミリを超えることはなく、現在は5ミリ程度の雨である。ただし終日止むことはなく、連続の雨量としては多い。
 風は注意報が出ているけれども7メートル程度。雨の区域は昨日からずっと南から北に流れているが、風は終日北風である。
 昨日に続いてひざ掛けをかけている。妻からは「すっかりオジイサンになってしまった」とからかわれている。
 先ほど、ベッドに横になって本を読んでいたら昨日よりも短く、1頁も読まずに寝てしまった。しかも無意識のうちに掛布団を頭から被って、眼鏡をしたまま。

★枕辺に眼鏡を外す夜寒かな       山口誓子
★咳一つ赤子のしたる夜寒かな      芥川龍之介

 第1句、布団から出て机の上に眼鏡を載せることも寒さに負けて出来なかったことがある。布団の横に眼鏡を置いておくのは、踏んづけてしまう危険が高く、自分では禁じていても寒さに負けてしまうのである。そして踏んづけて親に怒られた。
 第2句、深夜に机に向かって仕事をしている芥川、その横で幼子が咳をひとつ。父親というものは、情けないもので、赤子に咳のひとつでもされるともうどうしていいのかわからなくなる。そんな心境を読み取ってしまった。私もそうであった。子どもを生む前は頼りなげだった妻も母親となると俄然堂々としたものとなり、咳一つでは動じなくなっていた。動じないのではなく、あやすのに疲れ、夫の世話に疲れ、ひたすら寝たかっただけだと今になって言われている。

 秘め事の俳句となれば、こんな句もあった。いい句かどうかの判断は保留。

★おしろいの香のあたゝかき夜寒かな   日野草城



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