Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「湘南幻想美術館」 その1

2024年04月21日 20時36分00秒 | 読書

   

 いつもの喫茶店で45分ほどのコーヒータイム。持参した本は「湘南幻想美術館 湘南の名画から紡ぐストーリー」(太田治子、かまくら春秋社)。月刊「かまくら春秋」に2016年4月号から2019年10月号に掲載された42の絵画作品につけられた42編のストーリーである。前回の「幻想美術館」の前編に当たる。
 疲れた身体と頭には、ちょうど良い癒しを与えてくれる。読んだのは、初めから7編と22編目の「祖父の山高帽 ルネ・マグリット「王様の美術館」」の合せて8編。
 前回読んだ「幻想美術館」より少しばかりドキッとするような話もある。大人の絵本という具合になっている。



 「最後の裸婦 原精一《桃色の女》」という作品は、絵画作品もストーリーも気に入った。
 特に絵画作品はいい作品に思えた。作品自体に記憶にはない。平塚市美術館蔵と云うことである。幾度か展示を見に行っているが、記憶にない。色彩、デフォルメの仕方、挑発的な視線や姿態・・惹かれるものがある。1985年制作というから、75歳の作品である。私にこんな生気ある作品が描けるであろうか。
 ネットで調べたら国立近代美術館に《H僧正》(1960年)という収蔵作品があるという。こちらもなかなか惹かれる作品であった。
 画家は1908年生まれ。萬鉄五郎と師弟関係という。



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