本日の午前中の美術のオンライン講座は「学んでから行く「ゴッホ展」 ゴッホの生涯と作品」という題で、たっぷりと110分。講師はいつも御世話になっている中村宏美氏。詳細なゴッホの作品年表も添えて資料を作ってもらった。いつも講座の資料は丁寧でたくさんの作品がならび、とても参考になっている。
「ゴッホ展」は東京都美術館にて12月12日(日)までの会期で開催している。日時指定ではなくなったし、11月中の平日には訪れたいと思っている。
講座によるととても充実しており、初期のデッサンも充実しているとのことであった。この展覧会はヘレーネ・クレラー=ミュラーの収集とクレラー=ミュラー美術館の収蔵品で構成されている。
気に入った作品や展覧会の感想は、訪れてから記載するつもりでいる。今回の講座でとりあげた作品の中では、《糸杉に囲まれた果樹園》、《サント=マリー=ド=ラ=メールの眺め》、《サン=レミの療養院の庭》、《草地の木の幹》。また初期のデッサンの数々も見たい。
作品として残っているものは死までのわずか10年になるかならないかの短い期間である。この間のゴッホの画風の確立に向かう変遷を追うことは、興味ある事である。
なお、東京都美術館のホームページには、次のように記されている。
「フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)の芸術に魅了され、その世界最大の個人収集家となったヘレーネ・クレラー=ミュラー(1869-1939)。ヘレーネは、画家がまだ評価の途上にあった1908年からおよそ20年で、鉄鉱業と海運業で財をなした夫アントンとともに90点を超える油彩画と約180点の素描・版画を収集しました。ファン・ゴッホの芸術に深い精神性を見出したヘレーネは、その感動を多くの人々と分かち合うべく、生涯にわたり美術館の設立に情熱を注ぎました。本展では、クレラー=ミュラー美術館からファン・ゴッホの絵画28点と素描・版画20点を展示します。また、ミレー、ルノワール、スーラ、ルドン、モンドリアンらの絵画20点もあわせて展示し、ファン・ゴッホ作品を軸に近代絵画の展開をたどる、ヘレーネの類まれなコレクションをご紹介します。さらに、ファン・ゴッホ美術館から《黄色い家(通り)》を含む4点を展示し、20世紀初頭からファン・ゴッホの人気と評価が飛躍的に高まっていく背景にも注目します。」
またヘレーネの愛した芸術家の作品もいくつか並んでいるようで、オディロン・ルドンの《キュクロプス》(1914)も展示されているとのこと。これも是非直接目にしたい作品である。
Bunkamura ザ・ミュージアムの「甘美なるフランス」展と、東京都美術館の「ゴッホ」展はまとめて見て回りたい。